【かなでママが教える】発達障がい児育児・これが役立った!~グッズ編~ コラム詳細|ふぉぴす

【かなでママが教える】発達障がい児育児・これが役立った!~グッズ編~

当事者ママ*かなでママ

2025/04/23

発達障がい児育児に役立った便利グッズ3選

長男は9歳の時に、自閉症とADHDの診断を受けました。特性や感覚過敏からくる困りごとが多く、さまざまなグッズや対応を試してきました。今回はその中でも本当に助けになった商品を3つ紹介したいと思います。

ホームシアター


長男は夜が苦手で、電気を消して寝ることができませんでした。ですが1人で寝ることもできないため、毎日電気を『消す・消さない』で妹と喧嘩をしていました。最初の頃は妹がアイマスク等で我慢していましたが、やはり明るすぎて寝られないということで、何かいい対策はないかと頭を悩ませる日々でした。
暗いのが怖いということだったので、100均のライトを買ってみたりランプを用意してみたりしましたがうまくいかず、夜寝るまでに数時間かかってしまうことも。

いろいろ調べて試した結果、ホームシアターにたどり着きました。天井や壁に絵が映し出され、とても幻想的で程よく明るくなります。絵のフィルムは26種類から選べ、光の種類も3種類。回転させることもでき音楽もかけられる、とても便利なアイテムです。部屋がプラネタリウムのようになり、子供たちにとって寝る時間が楽しみになってくれました。
初めて買ってから4年ほど経ちますが、まだまだ活躍中で、今では2台に増え育児を支えてくれています。夜寝られずに悩んでいる方にはぜひおすすめしたいアイテムです!

イヤーマフ


息子は感覚過敏が強く、特に服の素材や音に敏感でした。着られる服が限られており、冬でもコートが着られず1年中半袖半ズボンで過ごしていたり、苦手な音が多くパニックになったりすることがありました。音に関しては、特に『水』に関する音が苦手でした。濡れているものがすれる『キュッキュッ』という音が大の苦手で、プールや温泉にはいけませんでした。
大変だったのが雨の日です。バスに乗ってもスーパーに行っても、床と濡れている靴がすれる音がダメ。人が多ければ多いほど音が大きく、気分が悪くなってしまうそう。自転車に乗っても、ペダルとすれる音がダメで、靴を履けず。
精神科の先生に相談したところ、イヤーマフをすすめられたので試してみることに。柔らかく耳を包んでくれ、会話はきちんと聞こえるけど嫌な音は軽減してくれるので、雨の日には必ず持ち運ぶようにしていました。完全に聞こえなくなるわけではないですが、イヤーマフがあるという安心感から、雨の日も出かけられるようになりました。
今ではイヤーマフがなくても出かけられるようになりましたが、頭がごちゃごちゃする時には、家で落ち着くために使用しています。


歯固め


特性の一種なのか、息子はいつも何かをしゃぶる癖がありました。服のエリやソデ、タグだけでなく、鉛筆やおもちゃなど、とにかくその辺にあって目に入ったものを口に入れてしまっていました。 1番驚いたのは、『コンセントプラグ』をしゃぶっていた時です。『汚い』の前に危険すぎるため、さすがになんとかしないといけないと思い始めました。『食べちゃダメだよ。』と言っても、本人は無意識に食べてしまっているようで、何度言ってもまったく効果はありませんでした。

そこで、私は考え方を変えることに。『食べちゃダメ。』ではなく、『これなら食べても良いよ。』を用意してみたらどうだろうかと考えたんです。口に入れても安全で、感触が良く、簡単に手に入るもの…。そうして『歯固め』にたどり着きました。 硬い歯固めよりもハミハミできる柔らかい方がいいということなので、シリコン製の歯固めをベビザらスで買い、首から下げて使わせていました。

『食べても良い』と決めたことで、息子も私も気が楽になり、注意をすることもなくなりました。むしろ、『ちゃんと歯固め食べててえらい!』と褒めるようになりました。 結果的に、2年ほどで歯固めは必要なくなりましたが、とても助けてもらえました。


おわりに


特性や苦手は人それぞれです。日々の生活の中で、お子さんが感じている困りごともさまざまだと思います。少しでもお子さんや保護者の方に役立つものが見つかれば嬉しく思います。大丈夫、きっとうまくいきますよ!

当事者ママ*かなでママ

経歴:1歳から11歳までの4人の子どもを育てています!長男が自閉症とADHDの診断を受けてから、子供のことをもっと知るために保育士の資格を取得しました。発達障がい児だけではなく、きょうだい児への対応も日々勉強中です♪

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