【先輩ママが教える】お出かけ前にコレはやっておきたい!
当事者ママ*まき
2024/05/09
発達障害のあるお子さんにとって、外出や旅行など普段とは違う新しい環境に行く場面では見通しを立てることが難しく、外出先でパニックになり癇癪を起すことも少なくないはずです。今回は、そんなお子さんの不安を取り除くために我が家が実際に試した方法をいくつかご紹介します。
行く場所を明確にする
お出かけするとき、子供に「どこに行くの?どんなところ?」としつこく聞かれた経験はないでしょうか。これは、新しい環境に対して苦手意識があるからです。そのため、行き先がわからないと楽しみな気持ちよりも不安な気持ちのほうが大きくなってしまうのです。この不安要素を取り除くためにも、事前に行き先をホームページで見ておくことが大切です。
最近はYouTubeやSNSなどで実際の動画や写真を見ることができるので、できるだけ具体的に調べて子供と一緒に行き先を確認し、共有するとよいでしょう。実際に目で見ることにより、楽しそう!行ってみたい!というポジティブな感情にもなるため、当日のお出かけ準備もスムーズに行うことができます。
当日のスケジュールを事前に伝える
発達障害を持つお子さんは、時間やスケジュールがわからないと見通しが立ちにくく、混乱してしまう場合があります。そのため、事前に当日のスケジュールを確認し、同時に移動手段の確認もするとよいでしょう。当日のスケジュールは、何時にどこへ行くのかをできるだけわかりやすくメモに書いてあげるのがおすすめです。
移動で電車に乗る場合は、どこの駅からどこの駅まで何分乗るのかを時刻表を見ながら一緒に確認し、先ほどのメモと一緒に書いてあげると見通しが立ちやすくなります。また、車移動も同様に目的地までどれくらいかかるのか、道が渋滞しているときは予定していた時刻より延びることがあるということを事前に伝えることが大切です。
出発の予定時刻よりも30分前の時間を伝える
出かけると決めたものの、やっているゲームが終わらない、動画が見終わらないといったことで出かける前に苦労した経験はないでしょうか。発達障害を持つお子さんの多くは、次の行動に移るまでの切り替えが苦手です。そこで、出かける予定時刻よりも30分前の時刻を子供に伝えることで、実際の時刻までのゆとりができ、多少の遅れにも柔軟に対応できるのでおすすめです。
子供が何分くらいで支度を終わらせることができるのかを日々の生活の中で把握し、それに合わせて当日のお出かけ準備を促すようにしましょう。また、声をかける際は、何分にお出かけをしたいということを先に伝えて、そのあと子供の意見を聞いてあげるとよりスムーズにお出かけの準備をすることができます。「出かけるからゲームを終わりにして!」というより、「何分に出かけたいからどこまでゲームをやったら支度できるかな?」と時間を意識させつつ、次の動作までの時間を本人に決めてもらうこともおすすめです。
好きな遊びで時間の余白を作らない
移動で電車や車に乗った際、「まだつかないの?あと何分?」とよく聞いてくる我が子。これは、移動時間に飽きてしまってなにをすればいいのかわからなくなっている状態でもあります。この時間が長ければ長いほど子供のフラストレーションは大きくなるため、移動の際は好きなおもちゃを持参したり、好きな本や動画を用意したり、事前に準備をしておくことが大切です。また、電車移動の場合は、あと何分でどこの駅で降りるのかを明確に伝えると、その時間までなにをして遊ぶか見通しが立ちやすくなり安心へと繋がります。
まとめ
今回は、実際に我が家がやっているお出かけ前の準備と子供への対応についてお伝えしました。普段から事前に準備をしておくだけで、親も子供も安心してお出かけをすることができます。不安が強いお子さんや見通しを立てることが苦手なお子さんなど、ひとりひとりに合わせた適切なアプローチをしていけたらいいですね。
当事者ママ*まき
経歴:保育士資格保有
発達障害の子供を育てる2児の母です。毎日明るく楽しくをモットーに子育てしています。