発達障害の子どもが公園でトラブル?実体験から学ぶ楽しく遊ぶための対策 コラム詳細|ふぉぴす

発達障害の子どもが公園でトラブル?実体験から学ぶ楽しく遊ぶための対策

当事者ママ*まき

2026/02/11

公園で遊ぶことは子どもにとって楽しい経験ですが、発達障害のあるお子さんにとっては、他のお友達とのトラブルが起こりやすい場でもあります。
幼児期には、人が少ない公園を選んで遊ぶなど、トラブルを避ける工夫も必要です。

この記事では、実際に我が家で起きた公園での困りごとと、その対策方法を詳しく解説します。

目次

公園で起こりやすいトラブルと背景

借りたものを返せない理由

公園で、お友達が持っているものすべてに興味を示していた我が子。
社交的な我が子は、気になるものを持っている子を見つけるとすかさず話しかけ、お友達の遊んでいるものを貸してもらうことが多々ありました。
しかし、もっと遊びたい気持ちが強いあまり、「少し使わせてもらったら返す」ということができませんでした。
なぜなら、この「少し」がどれくらいなのかがわからなかったからです。

順番を待てない難しさ

公園の遊具で順番が待てないという経験はないでしょうか。
我が子は、ブランコが大好きで公園に行くと必ず利用します。
しかし、他のお友達が先に並んでいる場合はどうでしょう。
我が子は、大好きなブランコにしか意識が向いていないので、並んでいる子の存在など気付かず割り込みをしてしまうのです。

思い通りにならず癇癪を起こす

公園では、鬼ごっこやかけっこ、ドッチボールなどお友達と一緒になにかを決めて遊ぶことも多いかと思います。 その中でも、鬼ごっこのような遊びは、勝ち負けに強いこだわりを示す発達障害児にとってとてもハードルの高い遊びです。

我が子の場合、まず鬼決めの時点で癇癪を起こします。
「鬼になりたくなかった」の日もあれば、「鬼になりたかった」の日もあります。

砂場でのこだわりや衝動行動

砂場が大好きな我が子は、山を作ったり水を流したりと、すごい集中力を発揮します。
当然、まわりのお友達はなにを作っているのか気になって近寄ってくることも。

しかし、こだわりの強い我が子は、お友達に触られるのをとても嫌がります。
少し触られてしまったときは、「やめて!」と言ってお友達に砂をかけてしまうことが多々ありました。
この「砂をかけてしまう」という行動は、本当に頭を悩ませました。

トラブル解決の具体的な工夫

「少し貸す」を理解させる声掛けとタイマー活用

我が家は「あと何回使ったお友達に返そうね」や、時計を見せて「長い針がここまで来たらお友達に返すよ」と言った声掛けを常にしていました。

最初は、聞く耳を持たず苦戦しましたが、ちゃんと返せたときはここぞとばかりに褒めました。
すると、「もっと遊びたかった!」と怒りながらもお友達に返せるようになっていったのです。

ここまで来るのに数年かかったので、ゆっくりと長い目で見てあげることが大切だと思いました。

遊具の順番待ちを理解させる方法

そもそも公園は、「どこに列を作って並ぶ」ということが決められていないため、先にお友達が並んでいたよ!と言ったところで、
「あそこに並んでいるのがわからなかった、自分が先だ!」となってしまうのです。

そこで、遊具を使う前に、「いまみんなここに列を作って並んでいるね!」と目と耳でしっかりと認識させることで、子供も納得して並ぶことができるようになっていきました。

鬼ごっこでのルール確認と共感の声掛け

鬼決めをする前にお友達全員の前で「じゃんけんで鬼を決めるけど、負けた人が鬼でいいかな?」と、我が子も含めて全員でルールを確認します。
この「みんなでルールを確認する」ということが大切で、これをするだけで癇癪を起こすことはぐっと減りました。

次に、鬼ごっこは負けて悔しかったことを共感するようにしていきました。

  • 負けてしまうこともある
  • 負けても大丈夫
  • ママも負けて悔しいことがある
…といったことです。
現在小学生になった我が子ですが、勝ち負けのこだわりは少しずつ薄れてきたように感じます。

砂場での気持ちの伝え方

そこで、ここでも「触られたのが嫌だったね」と共感しつつ 「お友達は、あなたの作っているものがすごいから気になって見に来てくれたのだよ」と、お友達の気持ちを伝えるようにしました。

すると、次第に「いまお山でトンネルを作っているから触らないでね」と、自分の作品をお友達に見せるために、気持ちを言葉で伝えられるようになっていったのです。

トラブルを減らし楽しく遊ぶためのポイント

小さな公園やスモールステップで慣れる

発達障害のある子どもは、刺激が多い環境では不安や混乱を感じやすく、公園でのトラブルにつながることがあります。まずは人が少なく、落ち着いた小さな公園から遊びを始めると安心です。

遊ぶ時間や遊具の種類も少しずつ増やす「スモールステップ」の考え方で、子どもが環境に慣れていくことが大切です。段階を踏んで慣れることで、トラブルが起きにくくなり、安心して遊べるようになります。

子どもと一緒にルールや行動を考える

今回は、実際に我が家で起こった公園でのトラブルとその解決策についてお話させていただきました。 公園という誰でも利用できる環境でのトラブルは、我が家も本当にいろんなことを経験しました。

しかし、トラブルが起こるから行かない選択肢ではなく、どうしたらトラブルを最小限に抑えてお友達と楽しく遊べるのかを子供と一緒に考えることで、子供自身も成長していくのではないでしょうか。

人の少ない公園から始めるなど、スモールステップで少しずつ他者との関わりを持つことで、子供の新たな可能性が開けることを願っています。

他者との関わりを通して成長を促す

公園での遊びは、他のお友達との関わりを学ぶ絶好の機会です。貸し借りや順番待ち、勝ち負けの体験を通して、子どもは社会性や自己調整能力を少しずつ身につけていきます。

失敗やトラブルが起きた場合も、「どうすれば次はうまくいくか」を一緒に振り返ることが大切です。経験を積み重ねることで、子ども自身がルールやマナーを理解し、楽しく安全に遊ぶ力が育っていきます。

※この記事は体験談として掲載させていただいております。気になる症状がある方は医療機関への受診をお願いいたします。
※写真はイメージです。

当事者ママ*まき

経歴:保育士資格保有

発達障害の子供を育てる2児の母です。毎日明るく楽しくをモットーに子育てしています。

せのびーる

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