【体験談】通っている療育施設に疑問がある時、どうする？（前編）

みさねこ

2025/06/25

はじめに

療育施設に通っている中で、そんな疑問を抱いた経験はありませんか？

「本当に子どものためになっているの？」「もっと子どもに合う施設があるんじゃないか？」

私の息子は、2歳7ヶ月の時にASD（自閉スペクトラム症）と診断され、
これまでに3つの療育施設に通いました。

その経験を通じて
「親子に合った療育施設に通うと、親子の人生が変わる」そう実感しました。

今回は、私たち親子が通った3つの施設の実体験をもとに、親として感じた迷いや葛藤。
私たち親子の人生を変えた、療育園にめぐり会うまでを書きたいと思います。

「何も教えてくれない」発達クリニックでの療育

保育園で怪我をした際、保育園の主治医を受診。その小児科は発達クリニックでもありました。

そのことをきっかけに発達診断を受け、
息子はASD（自閉スペクトラム症）と軽度知的障害と診断されました。

診断直後、
「当院の療育に通いますか？」
「その場合、個別療育にしますか？
それとも、集団療育にしますか？」と聞かれました。

「療育」という言葉だけは知っているものの、「個別、集団、何が違うの？」
「そもそも、療育とは？」という、知識ゼロの状態でした。

結果、週1回の個別療育に通うことになりました。その療育は、50分程度保育士さんと遊ぶだけの内容でした。

結局「療育とは何をするのか」
「今後何をやっていくのか」は、特に説明はされず... 「これが療育なんだ…？」と思いながら通っていました。

ですが、私の中では不安と疑問がいっぱいでした。

「家庭でどのように接してあげたら良いのか？」
「どうしたら息子や私たち親が、困っていることを減らすことができるのか？」
その解決にはならなかったからです。

このまま通っていていいの…？

2ヶ月ほど経っても保育士さんと遊ぶだけで、特に説明もありません。

「このまま通っていていいの…？」という気持ちが日に日に強くなっていきました。

思い切って「今後、療育の計画を立てるなど、見通しの説明はあるのでしょうか？」と尋ねました。
「特にそういった計画のようなものはないですね」との回答。

「ここにいても息子や私たち親のためにならない」
そう確信し、次の療育施設を探すことを決意をしました。

（※後から知ったのですが、個別支援計画の作成は法律上の義務であり、計画がないこと自体が適切な対応ではなかったのです😰）

「対応はいいけれど…」レッスン型デイサービスでの療育

次の療育施設を探す中で、複数のデイサービスを見学しました。

子どもだけで通う「単独通所」と、
親子で通う「親子通所」のデイサービスです。

単独通所のデイサービス見学時に、こう言われました。

「保育園ではお仕事の日以外は預けられないですよね？
ですが、うちのデイサービスでは、親御さんがリフレッシュ目的で預けても大丈夫なんですよ！」

当時は、仕事が週5日。

時短勤務といえど、7時間労働でほぼフルタイム勤務。仕事と子育て、それに週1日の療育で日々クタクタでした。

「少しでも時間ができるなら単独通所もいいかも…」そう思ったものの...
「でも、それって私がラクするためだけじゃない？本当に息子のため、親のためになるの…？」
そう思い、親子通所のレッスン型デイサービスに通うことにしました。

ここでは事前にしっかりと面談があり、「これからどう支援を受けていきたいか」など、親の意向なども聞いてくれました。

療育の目標を明確にしてくれて、計画表も作ってくれました。
先生方は優しく、息子の得意・不得意をよく観察してくれる。それに合わせてレッスンの内容や療育の内容も調整してくれました。

でも、何か違う気がする…

けれども、何か…「何か違う？」んです。

施設の療育は充実しているものの、私が本当に知りたかったのは「家庭でどう接してあげたら良いのか」
「かんしゃくを起こした時はどうすればよいのか」といった、
「息子や親がどうしたら困り事を減らせるか？」といったことでした。

1つ目の発達クリニックと違い、親が困っていること、息子にしてあげたいことなど、
とても親身に話を聞いてくれる。

やめることに葛藤はありましたが、この先の息子と私たち親の人生を考えた結果、
このデイサービスは、3ヶ月で退所することにしました。

この決断が、私たち親子の人生を大きく変えることになります。

まとめ

療育施設はたくさんあり、もちろん見学ができる施設ばかりです。
ですが、実際に通わないとわからないこともあると思います。

実際、私たちは通ってみたものの、
「本当に子どもや親のためになるのか？」と悩みました。

次回は、
「ここに出会えたから、今の私たち親子の人生がある」と思える療育施設に出会えたこと、そして療育を通じて変わっていった私たち親子の変化についてお話ししたいと思います。