保育園を転園した話(③転園編)息子のためなら、居心地の良い場所を何度でも見つけるよ。 コラム詳細|ふぉぴす

保育園を転園した話(③転園編)息子のためなら、居心地の良い場所を何度でも見つけるよ。

みさねこ

2025/08/27

こんにちは、みさねこです。

息子は2歳半の時に、ASD(自閉症スペクトラム)と診断されました。

診断された当時、保育園に通っていましたが、 私たち夫婦は、園の対応に不信感を抱き、 息子は「行きたくない」となりました。

結果、保育園を退園しました。

「親子にとって居心地の良い場所は必ずある」 そんなできごとを書きたいと思います。

今回は、最終回「転園編」です🤗

経験者さんの話を聞きたい

面談後、さまざまな葛藤がありました。

あんなにブチギレたのに、 それでも、まだ転園することを迷っていたんです...

「この保育園をあと3年半以上通うのか」
「息子はこの保育園に預けていいのか」
「私たち親はこのまま気持ち良く通えるのか」

「でも家から近いし…」
「今から転園といっても、 別の保育園に空きが出るとも限らない」
「空きが出たとして送り迎えは車、 一回家に帰ってきて、車を置いて地下鉄まで歩く…」

「毎日ヒーヒーいって働いているのに、そんな事ができる?」
「逆にストレスになってしまわない?」
「でもこの保育園には通いたくない…」

葛藤していた矢先、
「同じような経験をしたママさんもいるのでは?」 そう思い、Yahoo知恵袋に質問をしてみました。

すると、たくさんの回答をいただけました。
(一部改変しています)

・そういった理不尽な目にあった、お子さんを何人も知っています。

・園から追い出されるのがコワくて、園の顔色を伺い、常に園の意向に沿うようにしていた親御さんが多かったです。

・親身に対応してくれる園は、 療育園以外ではありえないと思った方が良いです。

そうか、そういうものなのか… 園の顔色を伺うママさんのことを考えると、 胸が痛くなりました。

・園の対応が酷いな、と思いました。 今のままではお子さんを安心して預けられないのでは?

・私は転園してよかったですよ。 先生方にどこまで理解してもらえるかは本当に先生次第だと思います。

やっぱり園の対応は酷いんだ。
このママさんは、転園してよかったんだ!

保育士さんからも意見をいただけました。

・そんな感じの悪い対応、絶対にしません。 まして、保護者の方に直接高圧的にってことはありえません。

そうか、そうだよね。
人と人として、考えてもそうだよね…

その中で、ハッとする回答をいただきます。

「園の対応は普通ですよ」
そう言われたら、あなたは納得しますか? 卒園まで気持ちよく通えますか?
無理ですよね。 転園一択だと思いますよ。

心臓がバクバクしました。

「納得しない!」
「卒園まで気持ちよく通えない!」

もう答えは出ていたんです。 きっと、背中を押してほしかったんだと思います。

そうして私は、動き出します。

行動開始

まず、区役所に保育園の空き状況を相談してみました。

すると、幼稚園でも延長保育で 預かってもらえることを知ります。

さらに「新2号」といって、
1日450円の助成金が出ると教えてもらいました。

早速幼稚園もリサーチ。
並行して3軒の保育園に相談をしました。

そのうち2軒は、
「発達障害のあるお子さん…」
「ちょっと今保育士が…」
「保育士が増えたり、空きが出たとしても…」

遠回しに「発達っ子は受けられません」 そんな、ニュアンスの返答。

園児の入園は、市区町村が決めるもの。 本来、保育園側では受け入れの可否を決めることができません。

ちなみに…
「発達障害だから」という理由で断ることは、 「障害者差別解消法 第七条」に抵触します😭

「これが発達っ子に対する現実か…」 そう思い、この2軒はあきらめました。

ですが、残り1軒の保育園は とても親身になって聞いてくださいました。

ワラにもすがる思いで、見学に行きました。 上辺だけ取りつくろって入園しても意味がありません。

今までの息子のこと、
療育に行っていること、
今通っている保育園の対応のこと、
すべてお話しました。

すると、園長さんはこのように言ってくれました。

・うちにも発達障害のお子さんはいる
・デイサービスに行ってる子もいるが、行くかどうかは園ではなく親御さんが決めること
・運動会などの行事は、親におねがいするのではなく、保育士で対応している
・園長の対応は、同じ保育をする者として恥ずかしい

救われた気持ちでした。

「私の考えが間違っているのか」
「発達っ子の親子は、肩身が狭い思いをするのは仕方がないのか」

何が正しいのか、わからなかったからです。

「やっぱり今の保育園はやめよう」

そうして転園することを決意しました。

退職、そして、転園

当時、保育園と並行して、療育園に通っていました。

私が週2日、夫が週1日、合計週3日です。 ほぼ保育園には通っていない状態でした。

ですが、平日週2日は療育。 その分、土曜日に子どもを保育園に預けて出社。

休みは日曜日だけ。

体力的にも精神的にも、ボロボロでした。 ついに、あることをきっかけに退職を決意します。

あることとは? みさねこさんのnoteをご覧ください😌!

退職後も、保育園には在籍していました。
「ここなら安心して預けられる」 そう思える園を見つけられていなかったんです。 (見学した保育園は待機数が多く断念しました)

退職してからは、 在宅でできる職業訓練を受講していました。 WEB関係のスキルをつけて、 在宅で働きたいと思ったからです。

そのため、療育園がない日は 短時間だけ保育園に預かってもらっていました。 (職業訓練も保育園利用の要件にあります)

この頃から、息子の様子が変わっていきます。

いままで私のことはおかまいなしに、 保育園に着くなり、園の中に一目散だった息子。

家の玄関を出る時、園に着いた時、 「行きたくない!」となっていきました。 さらに保育園に通う頻度が少なくなりました。 (保育料…しかたない😭)

転園先のリサーチをしているものの、 息子を理解してくれる園を どうやって探せばいいか苦戦していました。

区役所にも聞きましたが、中立的な立場のため、 「発達っ子を受け入れている園がある」 などの情報は教えていただけません。

「1軒1軒、電話をして聞いていくしかない…?」

困っていると、 療育園のママさんたちが教えてくれました。

「〇幼稚園は、発達っ子に理解があるよ」 「△幼稚園は、プレで通っているけど良くしてくれているよ」

早速数軒の幼稚園に電話をして、見学をおねがいしました。 そのうちの1つが、今通っている幼稚園です。

同じ発達っ子のママだからこその情報。 本当に感謝しかありません。

最後の最後で…理事長、衝撃の一言

転園先が無事決まり、あとは退園を迎えるだけ。 安心した気持ちで過ごしていました。

退園間際、
「転園することにして、本当によかった」 そう思う、理事長の衝撃の一言を耳にします。

ある日、息子をお迎えに行くと ギャン泣きしている子がいました。

(あらら、どうしたのかな。 保育士さんに言いにいこうか…)

そう考えていると、 理事長が横を通りすがり、一言。

「すごいな…」

(え!?すごいな!? そこ「どうしたの?」って、 子どもに寄り添わない?)

私はびっくりして固まってしまいました。

その後、保育士さんが対応してくれたので ちびっ子は大丈夫だったのですが…

「園のトップが、このような方。 子どもたちを預かって大丈夫なのか…」

未だに、この保育園に通うちびっ子たちのことが心配です。

後日談ですが、 通っていた保育園に不信感を抱いていたのは 私だけではありませんでした😨

療育園のママから、 「私の知り合いのママも転園したって言ってた」

たまたまご近所さんだった同級生から、 「うちの子も行きたくないになって転園したの」

今通っている幼稚園のママから、 「子どもが行きたくないと言って転園したんです」

こんなにも同じママがいたなんて…。
一番驚いたのが、幼稚園ママのちびっ子くんの話。

そのちびっ子くん、 いっつも元気で笑顔いっぱいでかわいいんですよ😂

「〇くん、すっごい元気ですよね!」 と聞いたら、

「いえ、幼稚園に通いはじめてから こんなに元気になったんです。

保育園に通っていた時は、 すごいおとなしい子だったんです」 なんと、性格が変わったとのこと!! これには驚きました。

さらに保育園のちびっ子たちのことが 心配になりました…😭 (それに、保育園の先生が短期スパンで変わる。 みんな辞めていくんだろうな…)

ちなみに、一緒に泣いてくれた主任は いつの間にか辞めていました。 上の指示に従っていたのかな、 一緒に泣いてくれたし、いい人だったんだろうな😭

おわりに

今通っている幼稚園は、 息子のことを大切に考えてくれています。

担任の先生は、 「息子くん、今日こんなことができてて! 私もうれしくなっちゃって!」

自分の子どもかのように、 息子の成長をよろこんでくれます。

「卒園まであと1年と考えると…」 寂しいと、涙ぐんで話をしてくれます。

園長先生はじめ、他の先生方も 息子や他のお子さんにも、とてもやさしい。

行事は、どうしたら息子や 私たち親が気持ちよく参加できるか 親身になって考えてくれます。 運動会やお遊戯会でも、自由マンな息子😂 メリハリを教えてくれつつ、 のびのび過ごさせてくれています。

感謝しかありません。

保育園だけでなく、 療育園も渡り歩きました。 3軒目で「ここだ!」と思える 療育園に出会うことができました。

「近いからそこに通う」
「親が大変になるから、通ったままでいる」
「それは本当に子どものためになっている?」

保育園も療育園も、 たくさん悩み、たくさん行動しました。 息子のために、私たち親のためにも、 今がんばれば、未来が明るくなると思いました。

結果、未来は明るくなりました。

「ありのままの子ども」を 受け入れてくれる園は、きっとあります。

もし、悩んでいるママ・パパさんがいれば その気持ちを軽くして、 子どもたちの笑顔を増やせる手助けになれば、 大変うれしく思います😊

今後もママの笑顔を増やせるような情報をお届けできるよう、精一杯発信していきます。

さいごまで読んでいただき、ありがとうございました😊

あんなに保育園に対してブチギレたけど、 発達診断のきっかけをくれたのは保育園です。

「発達っ子と認めたくない」 かたくなに認めたくなかった私に きっかけを作ってくれました。

早く発達障害を受け入れたことで、 療育園にめぐり合うことができた。 だから今の息子と私たちがある。 なので、保育園には感謝もしています😌

実は保育園でのことを教訓に、 小学校入学の2年前から、学校探しをしています😂 そして、来年の入学に備えて すでに見学を終え、学校を決めました。

そのことは、また別のnoteで書きたいと思います! また読んでいただけるとうれしいです🤗

みさねこさんのnoteはこちら!

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みさねこ

経歴:6歳ASDっ子のママです。 育児は大変!発達はゆっくりだけど、かわいさ100倍! 今では「私の子どもに生まれてくれてありがとう」と思っています。 夢は発達っ子のママ、ちびっ子の笑顔を増やすことです😊💓

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