【体験談】息子がASDと診断されるまでの葛藤(前編) コラム詳細|ふぉぴす

【体験談】息子がASDと診断されるまでの葛藤(前編)

みさねこ

2025/06/04

はじめに


「うちの子、他の子と違うかも?」
「もしかして発達障害…?」

そう思った時
「よし、発達支援窓口に相談しに行こ!」
「病院で発達検査だ!」
って、
そんな簡単な話じゃないんですよね...

「いや、きっと違う」
「私の気にしすぎだよ」

だと、自分に言い聞かせる…

「子どもが発達障害」ということを簡単に受け入れられる親御さんはどれだけいるのでしょうか。 私も、その一人でした。

今では「息子よ、私のところに生まれてきてくれてありがとう!😆」と、
心から思っています。

ですが、当時は今とは想像もつかない暗黒期を経ているんですよ😂
今回は、息子の成長に違和感を覚えた時期から、発達クリニックで診断を受けるまでの、私自身の葛藤についてお話します。


順調な妊娠期間~出産まで

妊娠中は本当に順調で、定期的な検診でも特に大きな問題はありませんでした。

毎回の検診でも「順調ですね」と言われ、赤ちゃんのエコー写真を見ながらホッとする日々でした。 出産予定日が近づくにつれ、ソワソワしていた私たち夫婦。

予定日を過ぎても陣痛の気配はなく、 「いつくるんだろうね~」なんて話していた矢先、予定日2日後に突然の破水!

「これが破水か~!」と思いながら、のんき病院に電話をすると「そのまま入院になりますので、すぐに来てください。」と言われて病院へ。

そこから数時間待っても陣痛は来ず... 「今日はこないのかい?」と、これまたのんきにしていると、 「赤ちゃんの酸素濃度が低下しています。今すぐ処置が必要です」と告げられ、急展開!

急遽、帝王切開で出産することになりましたが、無事元気な産声をあげて生まれてくれました😭✨ 一時は焦りましたが、入院中は特に問題はなく無事退院。

その後も、すくすくと成長していきました!
あやすと笑うし、よくお乳も飲む。寝かしつけまでは大変だったけど、夜泣きもほとんどなく朝までぐっすり。
「なんてママ想いの子なの〜🥺💓」と思っていましたね。


友達の子どもと違う…?

息子は第一子で、私にとってはじめての子育てであり 「いつ歩くのか」「いつ話すのか」「何歳で何ができるようになるのか」
すべて未経験だったのです。

同時期に出産した友達の子ども2人とは1ヶ月違いで、月齢の差はほとんどありませんでした。同じタイミングでの子育ては、相談しやすく心強い反面、どうしても比べてしまう自分がいました。

最初のうちは気づかなかったものの、
成長するにつれ、友達の子どもと違う気がしていきました。

友達の子どもたちは、早くも単語を話し始めており、表情豊かで身振り手振りで気持ちを伝えることも多い。それに、人見知りや場所見知りが強くなっていきました。

一方で、息子は表情が乏しく、全然言葉が出る気配がない。
私が呼びかけても無反応なことが多く、人見知りや場所見知りは一切ない。というより、
人に興味がない…?
そうして、「息子は発達障害かも?」と思うようになりました。

気がつけば夜な夜なスマホで「発達障害 特徴」などと検索する日々。 ネット上の情報に「当てはまってる…」と焦る気持ちと、
「でも笑うときは笑うし、たまには目も合う」「息子は違う。そんなの認めたくない」 そう目を背けていました。

1歳半健診での指摘

1歳半健診で、息子の成長で普段から気になっていたことを保健師さんに話すと、発達相談の窓口や発達クリニックでの検査などを案内されました。

「やっぱり息子は発達障害なのか…」と思った反面、
「うちの子は違います!成長がゆっくりなだけです!」と、心の中で怒りがわいてしまいました。
保健師さんの案内は受け取ったものの、発達機関に連絡を取ることはしませんでした。 でも、息子と一番近くにいるのは私です。母親である私が、一番理解していました。

「頭」ではわかっていたけど、「心」ではわかりたくなかったんです。

さらに、友達の子どもとの違いはどんどん明らかになっていきました。

友達の子どもと息子を比べたくないのに、会えば比べてしまう。そんな自分がイヤ。 現実を見たくなくて、遊びに誘われてもありもしない予定を伝えて断るようになっていきました。
そうして、さらに目を背けていきました。

自分に「大丈夫」と言い聞かせて この頃の私は、現実を見たくない自分と必死に向き合っていたのだと思います。
心の中には「大丈夫、大丈夫。」と声をかけてくれる、もう一人の自分がいました。
「大丈夫」と自分に言い聞かせることで、目を背け続けていたんです。

もちろん、夫にも「発達障害かもしれない…」と話していました。

夫は穏やかな性格の人なので、
「そうだったら、そうでいいじゃん!😊」と言ってくれていました。
ですが、私が頑なに認めたくなかったんです。

その言葉には救われる部分もありましたが、
「違う、息子は発達障害じゃない。大丈夫、大丈夫。」と、
ますます心の中に閉じこもるようになっていきました。

次回の記事では、
保育園入園後に「やっぱりそうなんだ」と核心した出来事について書きたいと思います。

みさねこ

経歴:6歳ASDっ子のママです。 育児は大変!発達はゆっくりだけど、かわいさ100倍! 今では「私の子どもに生まれてくれてありがとう」と思っています。 夢は発達っ子のママ、ちびっ子の笑顔を増やすことです😊💓

せのびーる

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