【かなでママ体験談】我が家の問題行動への攻略法は?
当事者ママ*かなでママ
2025/05/09
はじめに
長男は9歳のころ自閉症とADHDと診断されました。幼い頃から問題行動も多く、毎日頭を悩ませていました。そんな中出会った、息子にとって効果的だった声掛けの仕方について紹介できたらと思います。
はじめは『ダメ!』ばかり言っていた

息子は問題行動が多く、いつも困っていました。そのたびに、『~しちゃだめでしょ!』と叱っていましたが、ほとんど効果はありませんでした。
例えば病院に行った時。移動していると当然のように走り出してしまうので、『走っちゃダメだよ!』と注意します。すると走るのはやめますが、次はジャンプをし始めます。『ジャンプもダメ!』というと次はなぜか通路の真ん中を、転がり始めます。『それもダメ!』となると、『じゃあどうしたらいいの⁉︎』と怒り出したり泣き出したりすることがしょっちゅうでした。
ただ、普通に『歩けばいいのに。』や『静かに座ってて欲しいのに。』と思っていましたが、私の考える『普通』は息子には通用しませんでした。
問題行動がわざとに見えてしまい、『ダメでしょ!』と注意した後も、ダラダラと叱ってしまったり理由を説明したりと、話が長くなり、息子もさらにイライラ。話を聞かずに逃げようとするので私も余計に叱ってしまっていました。
学んだ『肯定的な声かけ』

息子が発達障害の可能性があると分かってから、息子のことをもっと理解したいと思い、さまざまな取り組みをしてきました。全く無知だった私は、発達センターで話をきいたりセミナーに参加したり、できることはなるべくすることに。
その中で、子供には『肯定的な声かけ』をしましょう、という表現に何度も出会いました。『肯定的な声かけって、子供をほめることかな?』と思っていたんですが、全く違う内容でした。
『してはいけない行動を禁止する』よりも、『して欲しいことを教える』ということだったのです。
例えばさっきの病院の例だと、『走っちゃダメ!』ではなく『歩きます。』というと、こどもは『歩けばいいのか。』と、やるべき行動が分かり、すんなりと聞き入れてくれることが多いそうです。
子供からすると、『ダメ!』と言われても、『じゃあどうすれば良いの?』とわからなくなってしまい、場合によってはパニックになってしまうようです。なので、取ると良い行動やとってほしい行動を積極的に口に出すように努力しようと思いました。
さっそく実践へ

『肯定的な声かけ』を知ってから、意識的に声の掛け方を変えました。手でご飯食べている時は『手で食べない!』ではなく『お箸で食べます。』ウロウロしてしまう時は、『動かない!』ではなく、『座ります。』にしました。
この声かけが長男には合っていたようで、肯定的な声かけをすると、ハッ!として比較的素直に受け入れてくれることがものすごく多かったです。
本人も、『ダメって言われるとどうすれば良いかわからなくて混乱するけど、こうしますって言われたら、ふーん、そうなんだと思ってやりやすい。』と言っていました。
現在息子は12歳になりますが、今でも『肯定的な声かけ』を意識して声かけをしています。シンプルに伝えられるため息子も混乱したりパニックになったりすることはほとんどなく、お互いのストレスがすごく減りました
さいごに

問題行動はわざとではありません。子供達も困っていたりどうすれば良いかわからなかったりするけれど、うまく伝えられないので行動に出てしまうことが多いそうです。『ダメ』ばかり言っていると、子供は否定された気持ちになり、自己肯定感も下がってしまいます。
ぜひ『どうすれば良いか』の肯定的な声かけを試してみてください。シンプルで伝わりやすく、子供もすっと聞き入れてくれるようになるかもしれませんよ。

当事者ママ*かなでママ
経歴:1歳から11歳までの4人の子どもを育てています!長男が自閉症とADHDの診断を受けてから、子供のことをもっと知るために保育士の資格を取得しました。発達障がい児だけではなく、きょうだい児への対応も日々勉強中です♪