【体験談】通っている療育施設に疑問がある時、どうする?(後編)
みさねこ
2025/07/02
はじめに
前編は、2つの療育施設に通ったものの
「何か違う」と感じ、退所したことをお話しました。
後編では、
「この療育に出会えたから、今の私たち親子の人生がある」と
思える療育センター(以下、療育園)に通えたこと、
そして療育を通じて変わっていった心の変化についてお話ししたいと思います。
一度断念していた

3つ目の療育園に通うまで、たくさんの葛藤がありました。
実は、2つ目のデイサービスに決める前、
療育園の検討をしていたんです。
ですが、ホームページには「平日週5日・4時間の親子通園」と書かれていました。
当時、週5日、ほぼフルタイムで働いていた私は、「仕事を辞めないと無理だな…」と
思い断念。
そのため、週1日で通える親子通所のデイサービスに通うことにしたんです。
葛藤する中、出会った言葉

2つ目のデイサービスも、通うにつれて
「何か違う…
やっぱり療育園の方が良いのかな?」
そう思うようになっていきました。
ある日、YouTubeで発達っ子の支援に携わるご夫婦の動画に出会います。
その動画の中で、こう仰っていました。
「親が通いやすいかどうかで通っているの?」 「それは本当に子どものためになっている?」
ハッとしました。
息子のために療育へ通っていると思っていたにも関わらず、親が通いやすいかを優先していたからです。
「いや、今の療育は
息子のためになっていない!」
そう思い、療育園に親子通園しようと決意しました。
療育園に通いはじめ、心は軽くなっていく

「平日週5日・4時間」が
通う条件だと思っていましたが、療育園に電話すると
「週3日からでも良い」とのこと。
早速見学させてもらいました!
やはり、療育園の療育は「これを求めていた!」という内容でした。
私は週5日勤務のうち、
有給を使用して週2日通園。
夫も週1日通園してもらい、週3日通うことになりました。
療育園は、今までの施設とは
まったく違う学びがありました。
先生たちは、子ども一人ひとりを見てあげて、その子に合った声かけや関わり方をしていました。
その姿を間近で見ることで、
「こうやって声かけしてあげたらいいんだ」
「こう対応してあげると安心するんだ」と、少しずつ学んでいきました。
そうして、私の心はどんどん軽くなっていきました!
でも、体と心はボロボロ…

しかし、平日2日は療育通園。
土曜日は子どもを保育園に預けて出社し、唯一の休みは日曜日だけ。
その日曜日も、平日に溜まった家事や息子と遊ぶ時間で一日が終わる。
時間と心の余裕はありません。
そんな生活は、次第に私の体と心を削っていきました...
その頃、息子は3歳。
「イヤイヤ × 切り替えできない」のピーク!
息子史上、最高に大変な時期でした。
そのため、さらに心はボロボロになっていきました。
そして、私の心はとうとう限界を迎えてしまいます。
退職を決意したできごと

ある日、療育園に行かないといけないのに、
息子は全然チャイルドシートに乗ろうとしてくれませんでした。
体を反らして抵抗する息子に、
私のイライラは頂点へ。
「〇〇のために療育に行くんだよ!!」と、
思いっきり怒鳴ってしまいました。
驚いた息子は、大きな声でギャン泣き。
私も一緒に声をあげて泣いてしまいました。
「このままじゃ、
息子に悲しい思いをさせてしまう」
「このままボロボロになりながら
仕事を続けるの?」
・・・・・
「いや、お金ならあとから稼げばいい」「息子には大切な時期。この時間は今しかない」
そう思い、13年間勤めた会社を退職しました。
この療育園に出会えたから「今がある」

親子通園は、1年7ヶ月通いました。
通園を重ねる中で、息子は笑顔や表情が増えて、
感情の切り替えも少しずつできるようになりました。
「この療育園に通えて本当に良かった」
「あの時退職して本当に良かった」
今ではそう思っています。
子どもだけで通えるデイサービスは、
たくさんあります。
ですが、子どもがどんな支援を受けているのかが見えにくかったり、
親自身が子どもとの関わり方を学ぶ機会が少ないと思うんです。
発達っ子は、言葉で伝えたり、感情を伝えることが 苦手な子が多いと思います。
親子で通うことで、子どもの「困った」や「苦しい」をわかってあげられるようになる。
そして、療育は「早ければ、早いほどいい」と聞きました。
本当にそうだと感じています。
なので、もし可能であれば
「小さい頃からの親子通園」は
オススメです!
子どものために通うのはもちろんですが、
同じ悩みを持つママさんと話す機会もできました。
友達の子どもは発達っ子じゃないので、
「同じ目線の話」ってできないんですよね...
だから、私だけじゃないと思えて、
心が救われました。
その点でも、親子通園して良かったと感じています!
親子に合った施設はきっとある

療育園に通ったことで、
子どもは「否定されない環境で
のびのび過ごせたこと」
親は「こうしてあげたらいいんだ」と知れたこと。
ありのままの子どもを笑顔で迎えてくれて、
成長を一緒に喜んでくれる先生たちがいる。
こんなにやさしい世界で過ごせて
とてもとても幸せでした😌✨
そして、子どもの人生は、
親の行動で大きく変わるんだと実感しました。
子どもだけで通うことを否定しているわけではありません。 ご家庭の状況やお仕事の都合もありますよね。 お気持ちとてもわかります。
私もそうでしたよ。
ですが、子どもだけで通うことは、
「本当に子どものためになる?」
「親のためになる?」
「これからの親子の人生のためになる?」
私は、そう考え続けました。
親が療育で子どもの気持ちや接し方を学び、子どもに寄り添ってあげる。
「ぼく、わたしの気持ちをわかってくれている!」 「ママ、パパありがとう!」
子どもは不安や困っていることが減り、
親は心に余裕を持って子育てができるようになる。
そうして、子どもは安心して生きていく力をつけていくんだと思います☺️
「このままでいいのかな?」
「どんな療育施設に通ったらいいの?」
そんなふうに悩んでいるママさんの参考になればうれしく思います。
そして、子どもも親も笑顔で通える施設に出会い、笑顔で過ごせる毎日を願っています。

みさねこ
経歴:6歳ASDっ子のママです。
育児は大変!発達はゆっくりだけど、かわいさ100倍!
今では「私の子どもに生まれてくれてありがとう」と思っています。
夢は発達っ子のママ、ちびっ子の笑顔を増やすことです😊💓