【体験談:かなでママ】障がい受容~子どもの障がいとどう向き合った?~

当事者ママ*かなでママ

2025/04/13

はじめに

長男は6歳の時にADHDグレー、そして9歳の時に自閉症とADHDと診断されました。その時の心境や障害の受容についてお話していきます。

小さい頃の息子について

長男は小さい頃から元気で明るい子でした。癇癪がひどく泣きすぎて吐くことが多かったのですが、1人目で男の子だったこともあり、特に発達に関して悩むことはなく、毎日『大変だな…。』と疲れ果てる日々を過ごしていました。
長男の子育ては想像以上に辛く、怒りすぎていて2次障害であるチックも出始めていました。
ですが、そのチックですらワザとに感じてしまい、さらに怒るという状況に。
毎日が同じことの繰り返しで、『一体いつになったらできるようになるんだろう…。』と悩む日々でした。

発達障がいとの出会い

発達障がいかもしれないという可能性が出たときは、あまり実感がわきませんでした。初めて聞くワードということもあり、病気なのか、治るのか、などまったく知識がなかったんです。
ですが、息子の子育てについて悩んでいた私は、ADHDグレーの診断が出たとき、実はほっとしたんです。
嬉しいに近い感情だったのかもしれません。なぜなら、『息子も私も悪くない』ということがわかったからです。
何度言ってもわかってくれず、同じことを繰り返すことなどが多かった息子と過ごしていると、『何度言ってもできない息子が悪い』のか、『私のしつけが悪い』のか、どちらかが悪いからいけないんだ、という思いに駆られていました。
『息子のためだから。』と必要以上に叱り、時には怒鳴り、だんだんと自分の都合を押し付けるしつけになってしまっていたんです。
ですが、グレーではあるものの、『発達障がいの可能性がある』ということがわかっただけで、ものすごく救われた気持ちになったのを覚えています。
なぜなら、そのことでどのような特徴があって、どう対応するべきかがわかるようになったのですから。やっと光が見えたような、救われたような、そんな気持ちでした。
何も知らずにただ自分の思いをぶつけてしまっていたことを本当に後悔しましたし、もっと早く気づいてあげていれば、息子も必要以上に傷つかなかったのではないかと本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

発達障がいの診断された時

それから、私は息子を理解するために発達障がいについて学び、保育士の資格を取得しました。本当に息子のためになるように、自分の都合を押し付けないように、様々な対応を学び、実践してきました。その3年後に自閉症とADHDの診断が出ましたが、『大丈夫。息子と一緒に頑張れる。』という強い思いと覚悟が常に心に宿っていたのを覚えています。
発達障がいは欠陥ではありません。発達障がいがあろうと、息子は息子です。6年生の今でも毎日同じことの繰り返しで、何度も同じことを言っています。
それでも少しずつ成長してできることが増え、笑顔で過ごしている息子を見るだけで『私、よくやった!』と息子のことも自分のことも褒める日々です。

さいごに

毎日大変で、投げ出したくなることもあると思います。それでも、もしお子さんが『発達障がい』である(かもしれない)と分かったなら、『そんなはずはない!』と否定はしないでください。
一番困っていて苦しんでいるのはお子さんです。もちろん保護者の皆さんも迷い、苦しみ、『自分が悪かったのかもしれない。』と自分を責めてしまうかもしれません。誰も悪くないんです。
私たち親にできることは、ありのままの子供を認め、受け入れ、見守りながら時に手を差し伸べることです。他の子と比べる必要はありません。昨日の子供と比べてください。
きっと毎日成長を感じることができますよ。そして、これからの日々がお子さんと親御さんにとって穏やかで楽しい日々であることを願っています。

当事者ママ*かなでママ

経歴:1歳から11歳までの4人の子どもを育てています!長男が自閉症とADHDの診断を受けてから、子供のことをもっと知るために保育士の資格を取得しました。発達障がい児だけではなく、きょうだい児への対応も日々勉強中です♪

せのびーる

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