お友達に他害してしまった時はどうしたらいい?他の保護者に公表すべき?
保育士*ひよこ先生
2024/07/31
発達特性が原因でお友達に他害してしまった時、親としてどのように対応すべきか悩まれる親御さんは少なくありません。 適切な対処法を知る事で、より良い生活を送れるサポートをすることができます、今回は保育士の目線からお伝えできればと思います。
1.その場での適切な対処法
他害行動が起きた際には、その場で適切に対処することが重要です。冷静な対応が、子どもや周囲の子どもたちの安心感を保つポイントとなります。
*落ち着いて対応する
まずは保護者自身が冷静でいることが大切です。感情的になってしまうと子どもも不安になり、状況が悪化する可能性があります。深呼吸をして、冷静に状況を把握しましょう。
*他害行動を止める
他害行動が続いている場合は速やかに行動を止めます。しっかりと、かつ優しく子どもを抱きしめるなどして、他の子どもを守ることを優先しましょう。この際、感情的に怒鳴ったりするのは避け、落ち着いて話しかけます。
*被害を受けた子どもへの対応
他害行動によって傷ついた子どもにはすぐに謝罪し、適切なケアを行います。必要に応じて、保護者や先生などに助けを求めましょう。被害を受けた子どもが安心できるように配慮することが大切です。
2.事後の対応とフォローアップ
その場での対応だけでなく、事後の対応も重要です。子どもがなぜ他害行動を起こしたのかを理解し、再発防止のための対策が求められます。
*行動の原因を探る
他害行動の原因を理解するために、子どもと話をする時間を持ちましょう。どのような状況で他害行動が起きたのか、子どもの気持ちを丁寧に聞き出すことが大切です。発達特性を持つ子どもは自分の気持ちをうまく表現できないことがあるため、保護者が辛抱強くサポートする必要があります。
*専門家のサポートを活用する
必要に応じて、心理カウンセラーや発達支援の専門家に相談することも考えましょう。専門家のアドバイスを受けることで、子どもの行動改善に向けた具体的な方法を学ぶことができます。
3.他の保護者への対応
他害行動が発生した場合、他の保護者にどのように伝えるべきかは悩ましい問題です。他害行動によって被害を受けた子どもの保護者には誠実に謝罪し、事実を伝えましょう。このとき言い訳や弁解は避け、真摯に対応することが大切です。保護者同士の信頼関係を築くためには、誠実な姿勢が不可欠です。
*他の保護者への情報提供
他の保護者に対しても、必要に応じて情報を提供しましょう。子どもの特性や支援の必要性について説明することで、理解と協力を得やすくなります。ただし過度な情報提供は避け、適切な範囲で伝えることが重要です。
4.再発防止のための取り組み
他害行動の再発を防ぐためには、日常生活の中での取り組みが欠かせません。子どもが安心して成長できる環境を整えるための具体的な方法を考えましょう。
*日常生活の見直し
子どもがストレスを感じやすい状況や環境を見直し、できる限り取り除くようにします。例えば、過度な刺激を避ける、ルーティンを守るなど、子どもが安心できる環境を整えることが大切です。
*社会性のスキルを育む
他害行動の防止には、社会性のスキルを育むことが重要です。例えば、感情のコントロール方法を教えたり、お友達とのコミュニケーションをサポートする活動を取り入れたりすることが効果的です。遊びの中で自然に学べるように工夫しましょう。
5.保護者としてのサポート
保護者として、他害行動を防ぐためにできることは多くあります。
- 子どもの特性を理解する
- 適切な環境を整える
- 専門家のサポートを受ける
子どもの発達特性を理解し、どのような状況で他害行動を起こしやすいかを把握しましょう。
子どもが安心して過ごせる環境を整えることが大切です。感覚過敏がある場合は、静かな場所を提供するなどの工夫が必要です。
発達特性に詳しい専門家のアドバイスを受けることで、適切な対応策を見つけることができます。
まとめ
発達特性を持つ子どもが他害行動を起こした際には、冷静かつ適切な対処が求められます。その場での対応から事後のフォローアップ、他の保護者への情報提供まで、総合的な対応が重要です。また、再発防止のために日常生活の見直しや社会性のスキルを育む取り組みを行うことで、子どもが安心して成長できる環境を整えましょう。保護者としてのサポートが、子どもの健やかな成長につながることでしょう。
保育士*ひよこ先生
経歴:保育士 18年目
保育士経験18年。すでに成人した3人の娘の母です。