自閉症?HSC?知的クラス進級を決めた親の体験談
当事者ママ*シキ
2026/03/25
はじめに

「どうして言葉が出ないんだろう…」
そんな小さな心配から、私たちの療育の道は始まりました。
「自閉症なの?」
「それともHSC(とても敏感な子)?」
答えが見えないまま、毎日が不安と戸惑いの連続でした。
それでも、息子の優しさやまっすぐな瞳に触れるたびに、“この子には、この子のペースがある”と感じるようになりました。
療育園での経験や先生との出会いを通して、私たちは少しずつ前を向き、知的クラスという選択をしました。
この記事では、その決断に至るまでの気持ちの揺れや、親として感じたことをありのままに綴っています。
同じように悩んでいる方へ――少しでも心が軽くなりますように。
目次
著しい言葉の遅れとHSCの可能性
言葉の遅れで療育園へ紹介された経緯
お子さんの発達特性はそれぞれ異なります。 我が子の場合、言葉の遅れは1歳のうちに指摘され、1歳半には療育園への紹介状が出されました。

公園での体験からわかった特性
ある日、公園でハクセキレイを見つけたときのことです。動植物が好きな息子に「ほら、見てごらん。チッチがいるよ」と教えると、息子は震える手で私の手を握り、一音一音集中して「てぃっ てぃー…」と丁寧に発音しました。
私が「うん、そうだね。チッチだね」と答えると、息子は安心したように何度も確認しながら言い直し、笑顔を見せました。 この経験から、息子は喋れないのではなく、完璧に発音できないことを自覚して自信が持てずにいるのだと確信しました。
完璧主義・賢さゆえの発語への影響
息子は非常に完璧主義で賢く、HSC(Highly Sensitive Child)の可能性も考えられました。 自分の能力を認識しすぎるがゆえに、発語に慎重になっていたのだと思います。
療育園での診断とサポート

担当の先生との関わり
療育園では担当の先生と良好な関係を築きました。普段の様子や上記の公園でのエピソードも共有しました。最初のうちは「この年齢の子にはそこまで理解できないのでは」と苦笑されました。
診断結果と発語の特徴
1年間通った結果、診断は「賢すぎるがゆえに周囲と比較して自信を持てず、発語を控えている可能性が高い」というものでした。 勉強内容も「想定より少しレベルを高く準備しても、いつもそれ以上をこなす」と評価されました。
HSCの可能性と自閉症の判別
HSCの可能性も伝えましたが、「この年齢では自閉症との症状がほとんど同じため、判別は難しい」とのことで、自閉症の診断名がつきました。
知能テストの結果と親の判断

知的障害を示す数値と親の不安
小学校就学前に知能テストを受けました。 普段は真面目で優しく、不器用ながら努力家な息子ですが、テストでは知的障害を示す数値が出ました。
担当医からの説明と支援クラスの選択肢
担当医からは「普段通りの力を出せなかった可能性が高い」と説明されました。 また、「小学校では様々な環境で活動するため、サポートの有無で負担が大きく変わる」との助言もあり、私たちは支援クラスを希望することに決めました。
情緒クラスか知的クラスかの迷い

各クラスの雰囲気の違い
就学先相談の際、情緒クラスと知的クラスの雰囲気について説明を受けました。
- 情緒クラス:多動の子が多く、騒がしい傾向。先生の対応は厳しめ。
- 知的クラス:穏やかな子が多く、落ち着いた雰囲気。
息子に合った環境を見極める
息子は騒がしい雰囲気に委縮するタイプ。最終的に知的クラスを希望することにしました。 教育委員会に連絡し、経緯を説明したところ、知的クラスへの変更が受理され、療育園の先生も安心してくれました。
知的クラスでの生活スタート

コロナ禍でのスロースタート
新年度は休校があり、半分ずつの登校でスタート。徐々に授業が拡大する形で、息子には無理のない開始となりました。
クラスに慣れた後の成長と友達関係
本格的な授業が始まると最初は緊張して暗い表情でしたが、2週間後には笑顔で帰宅。「母さん、お友だちができた!」と報告してくれました。 同じクラスの穏やかな子たちと仲良くなり、5年生になった今も「親友」と呼び合う関係です。
まとめ

支援クラスや知的・情緒クラスの選択で悩む親は多いと思います。 大切なのは、頼れる人や機関に遠慮なく相談し、情報を集めることです。 そうすることで、お子さんにとって最適な環境を選ぶ手助けとなります。
※この記事は体験談として掲載させていただいております。気になる症状がある方は医療機関への受診をお願いいたします。
※写真はイメージです。
当事者ママ*シキ
経歴:自閉症なのかHSCなのか? 強気な小1と弱気な小5と一緒に、毎日奮闘中です。





