【発達のアレコレ】発達障がい?不安に感じた時どうすればいい?診断することのメリットデメリット
ふぉぴす編集部
2025/05/17
はじめに

「うちの子、周りの子と比べて少し落ち着きがないかも…」「なかなか言葉が増えない…」
そんなふうに、日常の中で少し発達について気になってしまうことはどのママにもあるかと思います。
もしかすると発達特性によるものかもしれないし、個人差なのかもしれません。でも、すべてが“すぐに専門家に見てもらって診断が必要な問題”というわけではありません。もちろん「私の育て方のせい?」と責める必要もまったくありません。
「うちの子はどんなところが得意でどんなことが苦手なんだろう?」とまずはお子さまの事を「知る」というきっかけが出来たと思っていけるといいと思います。
「誰かに話してみる」大事さ

気になることがあっても「子どもってこんなもんか。」と思える時も、ネット検索をして不安に陥ってしまうこともあると思います。育児あるあるではありますが、実際はどちらもタイプもおすすめできない状況の場合があります。
なので、園の先生や子育てセンターの保健士などに、まずは「ちょっと気になることがあって…」と話してみるだけでも大丈夫です。相談することで、「うちの子だけじゃなかった」「この子なりの育ち方があるんだ」「ここは人より苦手なのかな」とヒントを得られることもあるかもしれません。
誰かに話すことで、様子をみていいのか、支援が必要なのかを考えてみる事ができます。
診断って、必ず受けたほうがいいの?デメリットは?

「もしかして発達に問題があるのかな…」と思ったとき、同時に「診断を受けたほうがいいのかな?」と迷うママも多いと思います。
最終的に診断を受けるかどうかは、ご家庭の考え方やタイミング、お子様やママパパの状況に合わせて決めていいことです。どちらが正しいというわけではなく、お子様やその家族にとってどうかというポイントで判断していただければと思います。診断を受ける・受けない、それぞれにメリットと気をつけたいポイントがあります。
診断を受けるメリット
・子どもの特性や困りごとが分かる
例えば、「こだわりが強い」「人との距離感が独特」などの行動が、発達の特性によるものだとわかると、今までの行動や困り事に対するママの受け取り方や対応も変わってくることがあります。
・必要な支援につながりやすくなる
「児童発達支援」や「放課後等デイサービス」といった療育支援や福祉サービスを利用することができます。療育支援を受けるには診断書や療育の必要性が分かる書類等が必要になる場合があります。
・園や学校と連携しやすくなる
診断書があると、特性に応じた配慮(合理的配慮)をお願いしやすくなったり、先生方が子どもの特性を理解してもらいやすかったりします。
・保護者自身の安心や、関わり方のヒントにつながる
今まで「どうしてこうなんだろう…」というモヤモヤが減り、理解することで少し心に余裕が生まれたり、対応についてのアドバイスを得る事ができます。
診断を受けるデメリット
・診断名にとらわれすぎてしまうことがある
「発達障がい」と診断されると、ショックを受けたり、「この先どうなるの?」と不安になることもあります。でも、診断名は“その子自身を決めつけるもの”ではありません。例えば同じ自閉症スペクトラム症であっても子どもによって特性は異なります。
・周囲の理解が追いつかないこともある
残念ながら、まだまだ発達障がいに対する誤解や偏見がある場面もあります。障害名だけ先行してしまって、周りの方に誤った受け取り方をされることがあります。そのため診断は慎重にしたいと感じるママもいます。
・診断だけで支援につながらない事も
医療機関によっては診断を伝えられて終わりというところもあります。「その後どうすればいいか」を教えてもらえず、ママが困ってしまうこともあります。できれば、支援や相談も一緒にしてくれるところ(例:発達外来+療育センターなど)を選ぶと安心です。
発達相談や診断って、どこで受けられるの?

まずは、相談してみたい時
「ちょっと気になっていて…」「今すぐ診断したくないけど不安」。そんなときに利用できる、身近な相談先は以下のようなところがあります。
・市区町村の保健センター
乳幼児健診の延長で相談できたり、保健師さんが詳しい話を聞いてくれます。
・子ども家庭支援センター/家庭児童相談室
育児の困りごとや発達に関する心配ごとを幅広く相談できます。
・発達支援センターやこども発達相談窓口
発達に詳しいスタッフが対応してくれます。予約制のところも多いです。
・幼稚園・保育園の先生、巡回相談に来る専門職(心理士・保健師)
日常の様子を見てくれている園の先生は、保護者にとっても心強い存在です。
発達の診断を受けたい時
・小児科(特に発達に詳しい小児科)最初の相談先として適しており、必要があれば専門医への紹介もあります。
・児童精神科・小児神経科・発達外来のある病院やクリニック
発達検査や診断を行っており、療育につなげるサポートもしてくれます。
・医療型療育センター(自治体によって名称が異なります)
医師・心理士・作業療法士などチームで子どもの発達を評価してくれるところもあります。
※ 診断を希望する場合は、紹介状が必要な場合や数ヶ月待ちになることもあるため、気になった時点で早めに調べておくと安心です。
最後に

発達の特性って、「できる・できない」では測れないものがたくさんあります。少し時間がかかることもあるけれど、子どもたちはそれぞれのスピードで、ちゃんと成長しています。
そして、何よりも大事なのは、「この子にはどんな関わり方が合っているのかな?」と考える気持ちです。親御さんのまなざしや、小さな声かけ一つで、子どもが安心して過ごせる時間はきっと増えていきます。
困ったときには、専門家や地域の支援を頼ってください。一緒に考えてくれる人がそばにいるだけで、ちょっと安心できることもあります。

ふぉぴす編集部
経歴:ふぉぴすを運営してる会社で働いている人。好物は甘いもの