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【発達のアレコレ】発達障がいグレーゾーンって?どう対応すべき?

*ふぉぴすの人*

2025/06/09

これって発達障がい?個性?

日々子育てをしてると、「あれっ、これって普通?」「なんかうちの子大変かも…」と保護者の方がお子さまの状態に気になる事があったり、園や学校から指摘されたり、お友達トラブルが多いと心配になる事がありますよね。
病院で検査してもらうほどなのか、はたまた病院では「診断にはあたらない」と言われる── この「はっきりしない状態」こそ、保護者にとってはとてもつらく、不安が大きくなる要因になります。
そして、発達特性による困り事は起こっているけど診断には至らない状態を「グレーゾーン」と言われることがあります。

グレーゾーンって?

発達障がいには、自閉症スペクトラム症(ASD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)の3つの分類があります。
ですが、それぞれに明確な線引きが出来るわけではなく、特性の強さや傾向の表出は子どもによって様々であり、グラデーションのようになっています。そのため、診断には至らないけれど日常生活で困ることがあったり集団生活に上手く馴染めない状態が起こります。

例えば…
・集団での一斉指示が入りにくい
・気持ちの切り替えが難しい
・感覚に敏感で疲れやすい
・こだわりが強い
・急な変化に対応できない

こういった特性からくる困りごとに対して、ママやパパはどう対応していいか悩んでしまいますよね。個性と障がいの狭間で周りに理解されずに子ども自身も悩んでる事もあります。

「診断がつかない=支援が必要ないではない」

よく、誤解されてしまうのですが。「診断がつかなかった」=支援の必要がない!という事ではありません。困りごとに対して、それが成長と共に自然と改善されるのか支援があった方がいいのかを考える必要があります。また、診断がないと支援を受けれないというわけではありません。
確定診断が無くても療育支援を受ける事が出来る場合があります。(※お住いの自治体によっては診断が必須になるところもあるのでご確認ください)
もちろんご家族で様子を見るという事も間違いではありません。ただ支援を受けることは、ママパパだけではなく子どもにとっても負担を減らすことにもつながります。

診断が出てないと配慮してもらえない?

「診断がないと配慮してもらえない」そんな不安の声は少なくありません。確かに、園や学校によっては診断がないと対応に慎重になることもあります。でも実は、診断がなくても子どもの困りごとに合わせた「合理的配慮」をお願いすることは可能です。

大切なのは、「診断名」ではなく「具体的な困りごと」を伝えること。 たとえば「切り替えに時間がかかる」「大きな音が苦手」「集団になると集中できない」など、日常の様子を共有しましょう。
学校や園では、座る場所の調整や先行の声かけ、活動内容の変更など、ちょっとした配慮で子どもが安心できる場合もあります。
必要に応じて、発達支援センターや教育相談室、療育施設に学校や園と連携することも可能です。

個性と特性の違いは本人たちが困ってるかどうか

グレーゾーンという言葉の裏には、「はっきりしないことへの不安」「どうしたらいいのかわからない戸惑い」があると思います。
ですが、その子の「特性」は、環境や関わり方によって、ぐっと伸びたり、生きやすくなったりします。 そして、それを支える選択肢のひとつが、「療育」です。
療育施設では、子どもの発達特性に合わせたプログラムを通して、困りごとを和らげたり、得意なことを伸ばす支援が受けられます。
また、ママやパパも関わり方の相談をしたり、アドバイスをもらう事がでます。 「グレーゾーンかもしれない」と悩んだときは、一度、療育施設を見学したり、話を聞いてみるだけでも、視野が広がるかもしれません。

*ふぉぴすの人*

経歴:ふぉぴすの運営してる会社で働いてる2児の母。アラフォー。最近疲れが取れないのが悩み。

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