【まきママの場合】子どもの癇癪向き合い方
当事者ママ*まき
2025/04/01
はじめに
我が子は3歳の頃から発達特性が見られ、感覚の敏感さや強いこだわりから頻繁に癇癪を起こすことがありました。今回は、子供の癇癪とどう向き合ってきたのか、それをどう乗り越えてきたのがご紹介していこうと思います。
家で大暴れするわが子

保育園に通っていた我が子ですが、保育園ではしっかり者で頼りになるとまで言われていました。しかし、毎日保育園で頑張りすぎた結果、家に帰ると爆発したかのように癇癪を起こすようになったのです。 ソファーをひっくり返す、扉を何度も強く閉める、物を投げるということが日常で本当に頭を悩ませました。 我が家には年の近い兄弟もいるため、怪我をさせないように毎日必死でした。
思い通りにならないと癇癪を起こす

また、ほしいものが買ってもらえず自分の思い通りにならなかったときや、お友達が自分のやりたい遊びをしてくれなかったときによく癇癪を起こしていました。 悲しい気持ちと怒りの気持ちが一気に沸き出てきて、泣きながら親を叩いたり蹴ったり、やり場のない感情を私たち親に爆発させていたように感じます。 この頃、子供の癇癪とどう向き合っていけばいいのかわからず、夫婦で何度も話し合いをしていました。
まきママはどう対応した?

子どもが何に対して怒ってるのか探る
そこで、まず我が子はいまなにに対して怒りの感情が出ているのか知るところから始めました。発達障害のある子供の癇癪の背景には、「感覚的に不快」「マイルールが崩れた」「環境の変化に敏感」など、さまざまな要因があります。我が子の場合は、元々こだわりが強いものの保育園では過剰適応していたため、家で癇癪を起こしていたのだと思います。 保育園は集団行動の場でもあるため、自分の思い通りにならないことも多かったはずです。この「癇癪が起こる背景」を考えるだけで、子供に寄り添う心の余裕が生まれました。
子どもの気持ちを代弁してあげる
言葉で気持ちを伝えることが苦手だった我が子は、伝わらないもどかしさから癇癪へと繋がっていました。 そこで、癇癪を起こした後は必ず気持ちを代弁してあげるようにしました。 「お友達と遊びたかったね」や「これができなくて悔しかったね」などと今感じていることを具体的に言語化して伝えました。 子供が、「自分の気持ちを分かってもらえた!」と感じることで、気持ちを落ち着かせる手助けになったのではないかと思います。
共感した上でどうしたいか聞く
気持ちを受け止めたあと、「じゃあ、どうしようか?」と子供と一緒に考えました。 例えば、お友達とやりたい遊びが違った場合、「お友達はいまお砂で遊びたい気持ちだから、終わったらもう一度遊びに誘ってみようか?」など、親からも提案します 子供の意見を取り入れ、それを最終的に親である私たちがまとめてあげることで、納得して次の遊びに移ることができました。 この方法も、最初はなかなか癇癪が収まらず落ち着いて話すことが難しかったです。根気よく、子供と向き合っていく必要があるでしょう。
睡眠をしっかりと取る
発達障害のある子供の多くは、外からの刺激に敏感で定型発達の子供より脳が疲れやすい傾向にあります。また、睡眠不足は感情のコントロールを難しくするため、癇癪が増える原因の一つになるのです。 そこで、我が家は改めて生活習慣を見直しました。 お風呂の時間や寝る時間をあらかじめ子供と決め、毎日10時間ほど睡眠が取れるように心がけました。また、日中外で体を思いっきり動かすことで、癇癪が少し落ち着いたように感じます。運動してしっかりと睡眠を取ることで、少しずつですが癇癪が改善されていきました。
まとめ

今回は、子供の癇癪との付き合い方とその対応についてお伝えしました。 一向に収まらない癇癪に、心が折れそうになった時もあります。 しかし、癇癪をわがままだと捉えずに「子供はなにに困っているのか」に焦点を当てることで適切な対応ができるのではないでしょうか。 また、まわりの環境を整えることで、子供自身が感情をコントロールする方法を学んでいくように感じます。 焦らずに、一歩ずつ子供の癇癪と向き合っていけるといいですね。

当事者ママ*まき
経歴:保育士資格保有
発達障害の子供を育てる2児の母です。毎日明るく楽しくをモットーに子育てしています。