【作業療法士直伝】疲れやすい子におすすめ!楽しく体力をつける遊び療育

作業療法士*てつ先生

2025/03/12

はじめに

子供でも少し走ったり、動いているとすぐに疲れたと言われ、遊び始めたと思ったらいつの間にか休憩をしている子をよく見かけます。
日頃の睡眠不足や病気などの体調不良を除き、元気なのにすぐに疲れてしまうのは何で?と思うこともあるかもしれません。
また、疲れやすい子はすぐに姿勢が崩れてしまい、姿勢を保つことが難しくなり、疲れやすさの原因にもなります。
今回は、疲れやすい子の特徴やおすすめの遊びなどをご紹介していきたいと思います。

疲れやすい子の特徴について

疲れやすい子の特徴として「姿勢が崩れやすい」ことが挙げられます。
身体を支える筋力が十分に発達していなく、遊びはじめは上手く姿勢を保つことができたとしても、時間が経つにつれて姿勢が崩れてしまいます。
体幹が強いと効率的に自分の身体を動かすことが出来ます。 また、疲れにくくもなります。
しかし、猫背の姿勢であったり、見た目から姿勢が崩れているような姿勢で動くと動かさなくても良い筋肉まで動かしてしまうため、余計に疲れを感じてしまいます。

姿勢が崩れる=疲れやすいとの関係性について

姿勢を保つことは、運動や身体を動かす基礎でもあります。 この基礎がないと自分の身体を上手に動かすことが難しく、必要以上の力で身体を動かしてしまうため、すぐに疲れやすくなってしまいます。
さらに、姿勢を保てないと疲れやすくなるだけではなく、十分な力を発揮できないため、重い物を運ぶことができず、ちょっとした衝撃でも転んでしまうこともあります。
座位でも同じで座っているとすぐに手を床についたり、姿勢が崩れることがあります。 座位も場合は、おしりから得られる感覚に気づきにくいことが挙げられます。

疲れやすい子におすすめの遊び

姿勢が崩れたり、疲れやすい子におすすめの遊びをご紹介していきます。
どの遊びも子供が楽しく参加できるような遊びになっています。 楽しく参加することで、継続的な運動習慣が身につき、身体も強くなります。
まずは、身体を使った遊びをしましょう。公園の遊具を利用することもよいですが、姿勢が崩れやすい子では、身体が安定しないので遊具を怖がってしまうこともあるので、ますは走ったり、跳んだりすることから始めてみましょう。

1. 動物ごっこ

動物になりきって遊んでみましょう。 自然と四つん這い姿勢になり、机の下、布団の中をもぐったりするなど色々な姿勢を取ることができ、姿勢を支える筋肉も発達していきます。

2. 手押し相撲

身体を安定させ、バランスを取る練習にもなります。 子供同士だけではなく、大人とも対戦することで楽しく参加することができます。

3.クッションわたり

クッションや布団の上を歩いたり、早足で渡る、ジャンプして渡るなど様々なバリエーションを取り入れた遊びを取り入れるとよいでしょう。
サーキット運動のように、クッションや布団をたくさん並べて誰が一番早く渡ることができるのか、競争の要素を取り入れてみるのも面白いかもしれません。

4. だるまさんが転んだ

身体が弱く、すぐに疲れやすくなってしまい子には、遊びの中で動きを止める動作を取り入れてみましょう。 「動く」「止まる」の2つの動作のメリハリをつけた遊びを行うことで身体のコントロールを身につくことができます。

おわりに

疲れやすい背景には、姿勢が崩れやすいことが原因として挙げられます。
姿勢を保つことは運動の基礎でもあります。 その基礎である姿勢が崩れやすいと、姿勢を保つことが難しくなり、すぐに疲れやすくなることに繋がります。 疲れやすさを改善するには、姿勢を保つ筋肉を鍛える必要があり、今回ご紹介した遊びは姿勢の筋肉の発達を促す遊びでもあります。
どの運動も楽しく実践できると思うのでぜひ試していただきたいと思います。

作業療法士*てつ先生

経歴:作業療法士歴11年

作業療法士として働いています! 感覚統合や運動療法、作業活動などを通して、子供達が楽しく成長出来る事を目指して日々努力しています。

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