【体験談】発語がない、目が合わない…?息子が自閉症の診断を受けるまで

当事者ママ*はるゆうママ

2024/11/29

周りの子と比べて発語が遅い、目線が合わないといったサインが見られたときに発達が気になる保護者の方は多いと思います。 我が子は発語の遅れなどから、何かしらの障がいを持っているのかな…?と思う時があり、後に自閉症の診断を受けました。 現在では息子は6歳(小学校一年生)になります。当時を振り返りながら、発達障害が分かるまでのエピソードについてお話ししていきます。

新生児~生後3ヶ月頃まで
何も訴えない・要求しない

新生児の時は常に泣いて、日中はずっと抱っこひもで抱っこしていました。 ですが生後3か月頃より抱っこをしていれば、泣くこともグズることも、なくなりました。
完全母乳だったのですが、おっぱいが欲しいという訴えを始め、どれだけオムツにおしっこしてもうんちをしても不快だと泣くことはなかったです。
抱っこさえしていれば何時間でも静かな子だったので、周りの人には 『なんて育てやすい子なの、うらやましい』 と言われていました。 私自身、抱っこをしていればグズられる事が一度もなかったので、どこへでも出かけやすかったのを覚えて います。

ただ、成長が1歳2歳と進んでいく中でも 『おやつちょうだい』 や 『ジュースちょうだい』 など全く訴える ことがなかったので、10分ごとに「おやつ食べる?」「ジュース飲む?」「しーしー交換する?」など、首振りで 返答できる内容の質問をしていました。
他の子供は言葉を発さなくても 『おやつちょうだい』 など服を引っ張るなどで要求している動作を見ていたので、 『もしかして…何かしらの障がいを持っているのかな…?』 と考え始めていました。

一歳を過ぎても:
目線が合わない、指示が入らない

1歳を過ぎても目線が全く合いませんでした。顔は間違いなく私の方に向いているのに視線が全く合わないのです。 『ママ、ここだよ?』 と視線を動かしますが、全く合いませんでした。
6歳になった現在は少しずつ目線が合うようになりましたが、目線が合わないと隣で話しかけても全く応答してくれません。 隣から 「〇〇~、好きだよ~」 と話しかけても全く反応がありません。 隣で話しかけても反応がないので、もちろん 『危ないよ!止まって!おいで!』 など指示を伝えても全く 聞こえていないのか応じてくれません。

歩けるようになって:
場所の見通しが持てないと過ごせない

歩けるようになると、少しずつ公園や保育園の園庭開放などへ行くようなりました。 他の子供達はすぐにジャングルジムやブランコ、砂場などお気に入りの場所で遊び始めますが、我が子は違いました。 今から遊ぶ場所を一周し、どこに何があるのか確認してからでないと遊び始めることは出来ませんでした。
他の子供達や先生が 『〇〇くん、こっちで一緒に遊ぼう』 と話しかけても、ひたすら今から遊ぶ場所の見通し が持てていないと応じることはありませんでした。
現在も見通しが持てないと不安を感じ、取り組むことを拒みます。

小学校1年生となった現在では、時間割も1時間毎に「どこで(場所)、誰と(相手)、どのくらい(時間)、何を(内容)」を視覚的に提示したり、 朝食もメニューカードを提示して選んでもらうなど、視覚支援を取り入れることで不安の軽減と見通しを持ってもらえるように試行錯誤しています。

2歳になっても:言葉を発さない

生後後半頃より、平均でしたら喃語を話し始めます。ですが我が子は声を発することはありませんでした。
2歳になっても喃語を始め発語が見られなかったので、市の保健センターへ相談し、 臨床心理士による発達検査を半年に一度のペースで受け始めました。

発達検査を受けて

K式発達検査という検査を定期的に行っていたのですが、臨床心理士より 『平均月齢より約1年所作が遅れている』 と説明されました。 その後も定期的に検査を受けました。また、その間に相談窓口を教えていただいたことで、 成長のスピードは追いつくことは出来なくても、“相談できる場所がある。一人じゃない。”と安堵したことを今でも昨日のことの ように覚えています。
その後、かかりつけ医に専門機関へ紹介状を書いていただくことで専門機関を受診することができ、 担当医より“自閉スペクトラム症・中度知的障がい”と診断を受けました。

まとめ

今回は、我が子の発達で気になったサインや自閉症の診断までの過程についてお話ししました。 子供の発達は子供によりスピードも異なります。そんな中でも不安があるなら一人で抱え込まず、 市区町村の担当窓口や保育園、幼稚園の先生、学校のスクールカウンセラー等に相談することで様々な視点から子供をサポートできたらいいですね。
※この記事は体験談として掲載させていただいております。同じ行動が見られたからと言って必ずしも発達障害ということではありませんので、気になる症状がある方は医療機関への受診をお願いいたします。
※写真はイメージです。

当事者ママ*はるゆうママ

経歴:6歳ASD不登校児と4歳ADHD強めのASD兄弟をマイペースに見守るママです!

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