【言葉のプロ直伝】滑舌や発音に効くお口のトレーニング遊び〈後編〉 コラム詳細|ふぉぴす

【言葉のプロ直伝】滑舌や発音に効くお口のトレーニング遊び〈後編〉

言語聴覚士*はる

2025/07/21

前回は、おしゃべり体操「パ・タ・カ・ラ」、舌を使った「ベロベロゲーム」、ストロー風船遊びをご紹介させていただきました!今回は、少し言葉が出てきたお子さま向けのトレーニングをご紹介いたします。遊びながら自然と正しい発音の基礎が身につくので、日常に取り入れてみてくださいね。

お口の形と表情筋を鍛えよう

お口のまわりの筋肉や舌をしっかり動かすことは、滑舌や発音を育てるうえでとても大切です。表情をつくったり、声に出して読むことも、実は立派なお口のトレーニング。
ここでは、そんな力を楽しく伸ばせる遊びを2つご紹介します。


絵本のまねっこ読み

好きな絵本を使って「まねっこ音読」も効果的です。大げさに読むことで、表情に注目がいき、口の形や音に気づくようになります。

やり方:
•親がゆっくり、はっきり読んで子どもにまねしてもらう
•「あ・い・う・え・お」の顔(大きな口)で読む
•登場キャラになりきって「カバさんのまねしてみよう〜!」など感情をつけて
ポイント:言葉が楽しい!という感覚を育てることで発音練習が自然になります。


お口たいそう(表情筋トレーニング)

お口まわりの筋肉を柔らかく使えるようにする体操です。遊びながら毎日できる簡単な運動です。

やり方:
•「いー」「うー」を交互に10回
•「あ・い・う・え・お」を大きな口ではっきり言う
• 変顔ゲームでおもしろい顔を作って笑い合う
ポイント:遊びとして取り入れると自然に継続することです。無理せず、楽しみながら続けることが大切なポイントです。


お口のトレーニングのポイント

トレーニングは「楽しく続ける」を大事にしてやるといいと思います。ママもお子さまも楽しめてないと続けること自体負担になってしまうのあくまで「遊び」という感覚でトライしてみましょう!

• 無理にやらせない「楽しいね!」が大事!
• 1日3分でもOK!継続することが大事
• 親子で一緒に楽しむ♪ママがお手本!
• 発達には個人差があるので焦らない

遊びを通して発音が少しずつクリアになるケースは多くありますが、もし「それでも発音が聞き取りづらい」「言葉に詰まることが多い」など気になることがあれば、言語聴覚士がいる医療機関や療育施設、小児科医に相談するのも一つの方法です。
お子さまの「話す力」を育てるために、まずは親子で笑顔になれるお口の遊びから始めてみてください♪

言語聴覚士*はる

経歴:言語聴覚士歴:10年目

2児の母をしながら、児童発達支援施設にて、楽しく遊びながら子供たちの「伝えたい!」という気持ちを育てることをモットーに

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