【おうちで簡単】ソーシャルスキルを上げる遊びやゲームまとめ コラム詳細|ふぉぴす

【おうちで簡単】ソーシャルスキルを上げる遊びやゲームまとめ

言語聴覚士*はる

2025/06/30

ソーシャルスキルを伸ばす遊び・ゲームのすすめ

遊びやゲームは、楽しみながら自然に他者とのコミュニケーション、協力、感情理解といったソーシャルスキルを伸ばせる絶好の機会です。
特に子どもだけでなく大人にも役立つものが多く、家庭や学校、職場でも取り入れられます。今回は, おうちでも簡単にできるソーシャルスキルを育む遊びやゲームをご紹介していきます。

1. 簡単&楽しい基本ゲーム

エモーション・ジェスチャーゲーム(感情しぐさ当て)

1人が感情をジェスチャーで表現し、他の人がそれを当てるゲームです。非言語的なコミュニケーションや共感能力の向上に効果的です。

サイモンセッズゲーム

指示を出す人が、命令する文の前に”Simon says”(サイモンさんの命令です)という言葉を付けたときだけその動きをし、”Simon says”という言葉がなくて命令したときには、その命令に従ってはいけないというルールです。
聞く力と自己制御力を養います 。

伝言ゲーム

伝言ゲームは、グループで一列に並び、先頭の人に伝えられたお題を、順番に後ろの人に伝えていくゲームです。最後に発表されたお題が、最初に伝えられたお題とどれだけ一致しているかを競います。
聞く力と注意力がアップします

ボードゲームやトランプ

すごろくなどボードゲームを通して、順番を守ることや勝ち負けの理解と気持ちの切り替えなどが育まれます。
また、トランプ遊びを通してルールの理解や勝ち負けの気持ちの切り替え、順番を守るや相手が行うことに注目するなどの力が伸びます。

2. 協力とチームワークを育むゲーム

レゴタワーチャレンジ/ブロック制作<

チームでレゴやブロックを使って塔を作るなど、計画・協力・責任感を養う遊びです 。
また順番を守るなどの自己制御力も養えます。

ジェンガ(Jenga)

ブロックを積み上げていく中で、順番を守る力、忍耐、挫折耐性を育成します。 またジェンガがない場合は缶積みや積み木積みでもよいので、何人かで協力して積み上げることが大切です。

3. 感情理解と表現を深めるアクティビティ

役割演技(ロールプレイ)/パペット遊び

挨拶を無視する場面や貸してどうぞのやりとりなど現実的な場面を演じることで、想像力と対応力を高め、安心した場で練習ができます 。
悪い演技をする側・答える側・いい演技をする側などさまざまな役を経験すると、より理解が深められます。 またお買い物ごっこなどを行い、聞いて理解する力や場に合った内容の声掛け・行動ができるようになるなどといった能力を伸ばすこともできます。
人形を使ったやりとりも表現力と感情理解を結び付けることにおすすめです。この場面ではどんな気持ちになるかな、どんな顔になるかななど、場面と感情を結び付ける取り組みを行っていくとよいでしょう。

・質問ゲーム

ペアになった相手に質問をするゲームです。質問された側は相手の質問を理解し、その内容に合った答えをする必要があります。
質問する側はどのように聞けば相手に伝わりやすいか、聞きたいことをどのように表現するかなど対人コミュニケーションスキルを伸ばせます。

4. 表現力・対話力を高めるストーリーテリング系ゲーム

パス・ザ・ストーリー

一人ずつ文を加えてつなげて物語を作ります。例えば一人目が「ごはんを食べます」という文章を作ったら、次の人は「ごはんを食べます。そのあと洗い物をします」など内容を追加していきます。
順番を守る力、創造性、場に合わせた発言が促されます 。

サークルタイム(円になって話す時間)

お題を順に話し合う。話す・聞く・順番を守る・尊重という基本的スキルを学べます。 順番を守れない場合はマイクやボールを使って、手に持った人が話せるというルールにし、目で見てわかるように工夫をするとよいでしょう。

まとめ

遊びやゲームは、コミュニケーション力・協調性・感情認識・自己制御・創造力といったソーシャルスキルを楽しく伸ばすのに最適です。子どもでも大人でも、家庭、学校、職場、地域のワークショップなど、さまざまな場面で取り入れられます。 ポイントは「振り返り(リフレクション)」を必ず行うこと。遊びの後に「○○がうまくできた」「××が難しかった」を話し合う時間を設けることで、学習効果が飛躍的に上がります。
何より子供たちが楽しく参加できることが重要なので、うまくできていなくても怒ったり注意したりせず、その子なりの表現を褒めて伸ばして参加しやすい環境づくりを行っていきましょう。

言語聴覚士*はる

経歴:言語聴覚士歴:10年目

2児の母をしながら、児童発達支援施設にて、楽しく遊びながら子供たちの「伝えたい!」という気持ちを育てることをモットーに

せのびーる

言語聴覚士*はるさんの他の記事はコチラ

もっと見る

関連コラムのご紹介

もっと見る

戻る