構って行動・かんしゃくへの対応ガイド|注意を引こうとする子どもへの支援方法 コラム詳細|ふぉぴす

構って行動・かんしゃくへの対応ガイド|注意を引こうとする子どもへの支援方法

公認心理師*やまおさん

2026/03/04

はじめに

「わざと叩く」「大声を出す」「困らせるようなことをする」など、注意を引こうとする行動に困っていませんか? 一見“いたずら”や“反抗”のように見える行動でも、その裏には「気づいてほしい」「かまってほしい」というサインが隠れていることがあります。

子どもの“困った行動”は、言葉でうまく伝えられない気持ちの表れです。
今回は、不適切な行動で注意を引こうとする子どもへの関わり方や、叱らずに支援するためのポイントを紹介します。

目次

不適切な行動で注意を引く子どもへの基本対応

「それは良くない行動」と冷静に伝える

不適切な行動をとったときには、感情的にならずに「それは良くないよ」と淡々と伝えることが大切です。
大人が強く反応すると、そのリアクション自体が“注目”となり、行動を強化してしまうことがあります。

大人の反応を最小限にして、落ち着いた声で短く伝えるよう意識しましょう。
子どもが安心して受け取れるトーンで、行動の良し悪しを区別することがポイントです。

表情や反応をコントロールする

「困った表情を見たくて」「驚かせたくて」行動する子もいます。
大人が困った顔をすると、それが“うれしい反応”に感じられる場合もあります。

できるだけ無表情で、冷静に伝えることを意識してみましょう。
感情的な反応を減らすことで、子どもが「この行動では反応してもらえない」と学びやすくなります。

行動を「言葉」に変えるサポートを

選択肢を提示して子どもに考えさせる

行動の裏にある気持ちを言葉に変えられるようにサポートすることが大切です。
たとえば「一緒に遊びたいのかな?」「手伝ってほしいのかな?」と大人が選択肢を提示してあげると、子どもは自分の気持ちを言葉で表しやすくなります。

「叩く」や「物を投げる」といった不適切な行動が見られたときも、「どうしてほしかったの?」と気持ちに焦点を当てて話しかけることで、言葉を使って気持ちを伝える力を育てていくことができます。

言葉で気持ちを伝えられたらしっかり評価する

「嫌だ」「やめて」と言えたときには、「言葉で伝えられたね」としっかり褒めましょう。
不適切な行動を叱るよりも、望ましい言葉で伝えられた行動に注目する方が効果的です。

小さな「できた」を積み重ねていくことで、子どもは「言葉で伝えるとわかってもらえる」と実感できるようになります。

大人自身も「感情を言葉にする」お手本に

子どもに見せる「感情の言語化」の大切さ

子どもは大人の姿をよく見ています。
大人が「悲しい」「うれしい」「びっくりした」と言葉で感情を伝えることで、子どもは「気持ちは言葉で伝えていいんだ」と自然に学んでいきます。

日常の中で「言葉で伝えるお手本」を見せていくことが、子どもの“構って行動”を減らす支援につながります。

おわりに

不適切な行動の裏には、「気づいてほしい」「助けてほしい」というサインが隠れています。
大人が落ち着いて受け止め、気持ちを言葉に変えるサポートを続けていくことで、子どもは少しずつ「行動ではなく言葉で伝える」力を身につけていきます。

叱るより、認める。
反応するより、寄り添う。
そんな関わり方が、子どもが安心して気持ちを表現できる一歩になります。

公認心理師*やまおさん

経歴:臨床心理士、公認心理師

児童福祉の分野で心理士をしています(20年以上)。発達障害児への心理教育や、虐待被害を受けた児童への心理ケア等を担当しています。

せのびーる

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