ソーシャルスキルがUPするおススメ絵本!

言語聴覚士*はる

2025/02/02

はじめに

ソーシャルスキルトレーニング(以下、SST)という言葉はご存じでしょうか?SSTは、対人関係や社会生活に必要なマナーなどを学んでいくプログラムのことをいいます。
言葉を話せるようになっても、相手の気持ちを考えずに言葉を発したり、順番などマナーを守れない子になったりと、トラブルが絶えないと親としては心配になりますよね。
今回はSSTの説明と、おすすめの絵本について紹介していきます。

SSTとは?

通常SSTは、実際の生活場面のイラストや先生が役になりきったロールプレイを用いて、「こんなときにどうしたらいい?」「どんな言葉で伝えればいい?」と頭の中で考えて言葉で表現するプログラムが多いです。
また、イラストやロールプレイを見るだけではなく慣れてきたら、子供にも実際にロールプレイなどに参加してもらい、どのような態度や言葉かけが好ましいのかを考えて役に成りきって表現するように練習をしていきます。

SSTが学べるおすすめの絵本


①ノンタンのぶらんこのせて


おすすめポイント!
ブランコに乗っているノンタンに対してお友達が「かして」と要求します。
友達は何人か来ますが、ノンタンは理由をつけて断ります。
そんなノンタンの様子にお友達は怒ってしまうのです。
最終的には仲直りをしますが、貸し借りを学ぶのにとてもおすすめな絵本です。
また、表情にも注目してどんな気持ちなのか、どうしてそういう気持ちなのかを一緒に考えられる絵本となっていますよ♪
言葉の発達途中のお子さんには、さまざまな動物が出てくるので、この動物はなにか答える取り組みなどにも使えます!

②きもち 著:谷川俊太郎


おすすめポイント!
この絵本にはほとんど文字がありません!
さまざまな絵が載っており、その状況にいる人の表情を見てどんな様子なのか考えられる一冊です。
物をとられて「悲しい」、とった人の「いじわるなお顔」など、人の中にあるたくさんの気持ちを絵で表現しています。
一緒に読んで、「今どんな様子なのか」「どんな表情をしているのか」一緒に考えながら口の出してみましょう♪

③ねずみくんのきもち


おすすめポイント!
この絵本は、ねずみくんがねこくんに意地悪されているお話です。
ねずみくんは、「自分が悪いことをしているんだ」と自己嫌悪におちいりますが、ふくろうさんが「そんなことないよ」と相手への思いやりや助け合いの大切さなどを伝えてくれます。
その話を聞いて、ねずみくんは個性の違いを学んでいくのです。

④いらいらばいばい
3歳からの感情マネージメントの絵本


おすすめポイント!
怒りの感情と向き合うアンガーマネージメントを題材にした一冊です。
これは大人がやるものだと思いますが、未就学の子供たちも実践できます。
この絵本では、怒りが抑えられないかいじゅうの子供が一人の女の子と出会って怒りを鎮める方法を学んでいくお話です。
子どもと一緒に読んで「どんなときに怒った気持ちになるのか」「そんなときにどうしたらいいのか」を考えていきます。
怒ったときに、かいじゅうくんのように「うがー」と言っても思いが伝わらないので、ゆっくり言葉で気持ちを表現する大切さも伝えられますよ♪

まとめ

今回は、SSTについてと学べるおすすめな絵本をご紹介しました。 人と生活するうえで、相手の気持ちを考えたり、集団行動を送る上でのルールを学んだり、生きていく上でとても大切な力なので、お子さんと一緒に楽しく学んでみてくださいね。

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言語聴覚士*はる

経歴:言語聴覚士歴:10年目

2児の母をしながら、児童発達支援施設にて、楽しく遊びながら子供たちの「伝えたい!」という気持ちを育てることをモットーに

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