
- 5歳
ご質問ありがとうございます。お話しすることだけでなく、“ことばの理解度”に着目されている質問者様が素晴らしいです。お話しをするためには、ことばの理解が本当に大切です。
本題です。ことばに関してですが、宇宙語でのおしゃべりは、自分のおしゃべりする機能に気付いたり、声の感覚を楽しんだりするために大切なので、たくさんさせてあげてください。また、ヘルプを出すことができ、「やって(てって)」と要求することができているのですね。ことばの理解を広げつつ、今できている援助要請や要求の手段を広げていくことが大切です。援助を求める際に、自分の手をパンパンと叩いたり、チョウダイを身振りで示したり、ほしい物があるところへ人の手を引いて行ったりなど…、使用できる手段を広げていきましょう。その際に、お子様の動きを大人が真似て、それに言語を付け加えてフィードバックしていきます。そのようにして、少しずつ「言語があるコミュニケーションの必要性」を学んでいくのだと思います。ことばの理解に関しては、目で見てわかる状況をヒントに、理解を深めていくといいです(ゴミ箱が近くにある状態で「ごみポイして」、コップを見せながら「飲む?」など)。
個別の言語訓練についてですが、今の療育先が合っているのであれば、そちらで1週間のリズムを整え覚えていくことが大切かと思われます。3つの場所に通っておられるので、今はその場所場所で楽しみを見出しましょう。お友だちがいる集団の環境、とってもいいと思います。集団は、自分と物だけの世界ではなく、「おもちゃの先には必ず人がいる」環境です。これが集団のいいところだと思います。指差しの獲得も大切ですが、他者への意識や指差しに至るまでの“自分と物と人”との三項関係を深めていけるような環境が望ましいと思います。応援しております。
2歳半の娘についてです。 1歳半検診の際は、語彙が少なく、3語くらい、指さしもできず、こちらの言うことも理解していない状態でした。当時から宇宙語のような中国語のような言葉はずっと話していますが、なんなのかは分かりません。 現在、語彙はふえたものの(美味しい、バナナ、やったー、よいしょなど)、二語文が話せず、こちらの言っていることは半分理解しているような、していないような感じです。毎日少しずつ語彙は増えている感じですが、文や動詞よりも単語が多いです。怒られているとかは分かっていそうです。 心理士の方にアゴが発達してなくてうまく話せないだけでは?と言われました。確かにリンゴもニャンゴ、バナナもニャニャなどになっています。しかし話せないだけであればこちらの言うことは理解できるのでは?とも思います。 絵本などを見て語彙力は増えていってるのですが、このまま会話ができるようになるのか不安です。8歳になっても話さない子や言葉を理解しない子もいると聞いてかなり不安です。 また最近は、大き音やお友達の鳴き声に耳を塞ぐようになりました。私が歌っている時も塞ぎます。 自閉症を疑いましたが、私やパパに甘えてきたり保育士さんにも甘えています(同い年の子にはあまり関わりに行かない) また、反省点としては生後3ヶ月くらいからずっと英語の動画を見せていました。また、1歳から1年ほど英語と日本語ミックスの保育園に通わせていました。 母と父は日本語です。ただ、住んでいるところは関西で周りは関西弁ですが、私たちは標準語です。 質問としては、この文章だけでいいので見解をお聞きしたいです。また、語彙を増やしたり話すようになるためにできることをお聞きしたいです。
2024/7/5 20:46
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ご質問ありがとうございます。まず、言語聴覚士はことばやコミュニケーションの支援に携わる職種であり、診断等は行うことができないということをご理解いただいたうえで、見解を述べさせていただければと思います。
見解としましては、お子様がことばをどれくらい理解しているのかを知ることが大切かと思われます。ことばは、わかる→言えるという順序で発達します。いろいろな名詞や動詞を知っているか、ことばの中身を知っているかなど、現状の理解度を知ることが大切です。<こちらの言っていることは半分理解しているような、していないような感じ>というのは、もしかしたら、「ことばだけではわからないことがあるけれど、状況のヒントがあるとわかる」のかもしれません。ゴミ箱が近くにある状態で「ごみを捨てて」はわかるけれど、ごみ箱がない状況から探して捨てることは難しいというような感覚です。ことばだけでなく、状況のヒントを頼りにことばを理解しているのかもしれません。
発語の不明瞭さに関しては、お話のキャリアがまだ浅いことから、あごや口周りなどの発達の関与も考えられます。しかしながら、音の並びを捉える“音韻意識”の苦手さがあることも考えられます。4~5歳頃を目安に音韻意識が発達していきますので、正しい音を聞く機会を設けながら、発達を見ていきましょう。
耳ふさぎに関しては、苦手な音があるのか、「嫌」を耳ふさぎで表現しているのか、様々考えらえますが、音への過敏さがあることも考えられるでしょう。
1歳からの保育環境については、ことばを覚える・吸収する大切な時期ではありますが、ご両親とも日本語話者ということですので、それらの環境がことばの発達に与える影響については何とも言えません。
ことばについてできることは、状況のヒントをたっぷりと与えながらことばの理解を深めることでしょうか。くつを見せながら、「お出かけするよ~」と伝えたり、枕を見せながら「寝るよ~」と伝えたり、目で見てわかる状況のヒントが、ことばの理解を支えてくれます。語彙は、突然生まれるのではなく、知っていることばから芋づる式に広がっていきますので、広げるためのサポートがあるといいと思います。応援しております。
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1歳4ヶ月28日の男の子と6ヶ月の女の子のママをしています。 息子について相談です。 1歳半検診を控えまだ意味のある言葉を 一言も話しません。 最近、よく声を出すようになってきたり テレビや私を見て笑いながら声を出すことが増えてきました。 言葉が出るように、親の立場から何かできることはありますでしょうか?
2024/7/5 20:33
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ご質問ありがとうございます。もう、1歳5ヵ月になられたでしょうか。小さいお子さんをお二人育ててらっしゃって、大忙しの日々かと思います。
もうすぐ1歳6ヵ月健診なのですね。成長の様子をたくさん見ていただいてください。ことばに関してですが、1歳で単語、2歳で2語文のような目安はよく見かけますが、それにはしっかりとした過程がありますし、ことばの発達のスピードは個人差が大きいです。単語を話す前に、“ことばを理解する”ことが前に立ちます。必ず、理解してから話し出します。「りんご」と言ったらりんごを見たり、指さしたりするか、ボールを持っている時に「投げる」と言ったらボールを放ることができるか…など、まずは言っていることが分かることが大切なのです。わかることばが増えてくると、今度は言えることばが増えてきます。それまでに大切なことが、たくさん声を出す経験、たくさん笑う経験など、声を出す機能に気付くことです。今まさに、意図的に声を出すことができることが分かり、研究しているところなのかもしれません。
今ご家庭でできることは、わかることばを広げることでしょうか。まず、日常生活でどれくらいことばを理解できているのかを把握し(物の名前や動きのことばなど)、理解をさらに広げていくともが大切です。そして、たくさん笑うことです!1日2~3分大笑いする「笑いタイム」を設け、いないいないばあっ!やくすぐりあそびなど、思わずゲラゲラと笑ってしまう時間があるといいでしょう。理解を広げるとともに、声を意図的に出す機能を更に広げていくことが望ましいかと思います。応援しております。
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もう少しで4歳の男の子を育てています。自閉症と中度知的と診断されています。
言語が苦手で宇宙語です。ヘルプの時にママと言ったり、やって欲しい時に人の腕を2回タップしてやってを「てって」と言ったりしています。
座ってやちょうだいなどは理解しているようですが理解度も乏しいです。
現在、療育園週3日、小集団週1日、一般幼稚園週2日通っています。
まだまだこちらの要求にスムーズに応えることは難しく、本人の気分次第なところもあります。他者意識もうすく、名前を呼ばれても集中していたら気がつけません。
言語を伸ばすために言語聴覚士さんのいる個別療育を増やすべきなのでしょうか。
そもそも言語の前に習得できていない、指差しなどを訓練するべきなのでしょうか。
問題は言語だけではない。だけど言語があるコミニュケーションは本人にとっても生きやすいだろうと思います。今の療育先に満足しています。何が必要か悩んでいます。