
- 5歳
ご質問ありがとうございます。教えたはずの、覚えたはずのことばを、誤って遣ってしまうのですね。ことばが増え始めると、女の人をすべて「ママ」と表現したり、動物をすべて「ワンワン」と表現したりする、語の過大汎用が生じる時期があります。ことばの発達はとても個人差が大きく、語の過大汎用は、ことばが広がる際に生じる自然な誤りともいえます。ことばは1つひとつ増えていくのではなく、「すでに獲得していることばが、芋づる式に広がっていく」ものです。実は、間違えているのではなく、つるが伸びきっていない(まだことばが広がってきている途中)のかもしれません。じいじと叔母様は「親戚」というカテゴリー、イオンとダイソーは「お店」というカテゴリー、朝ごはんと夜ご飯は「食事」というカテゴリーですね。言い間違いをしているようですが、実はカテゴリーとしては間違っていないから面白いです。それぞれのことばをたくさん遣ってみて、どこまで「じいじ」ということばが適応されるのか、どこから「叔母様(の名前)」が適応されるのかを今まさに実験しているのかもしれません。ことばを増やす過程に必要な誤りです。誤りを指摘したり教えたりするのではなく、「そうだね~夜ご飯だね」と、さりげなく正解を伝え、「だってお星さま出てるもんね」などと、大切な情報をプラスして伝えてあげましょう。
とはいえ、そもそもそれぞれのことばを理解しているのかを知りたいものです。写真を見せて、「じいじはどっち?」「(叔母様の名前)はどっち?」など、誤りやすいことばの名称・内容をどれくらい理解しているのかを知りたいものですね(既にやっておられたらスミマセン)。
2歳半の娘についてです。 1歳半検診の際は、語彙が少なく、3語くらい、指さしもできず、こちらの言うことも理解していない状態でした。当時から宇宙語のような中国語のような言葉はずっと話していますが、なんなのかは分かりません。 現在、語彙はふえたものの(美味しい、バナナ、やったー、よいしょなど)、二語文が話せず、こちらの言っていることは半分理解しているような、していないような感じです。毎日少しずつ語彙は増えている感じですが、文や動詞よりも単語が多いです。怒られているとかは分かっていそうです。 心理士の方にアゴが発達してなくてうまく話せないだけでは?と言われました。確かにリンゴもニャンゴ、バナナもニャニャなどになっています。しかし話せないだけであればこちらの言うことは理解できるのでは?とも思います。 絵本などを見て語彙力は増えていってるのですが、このまま会話ができるようになるのか不安です。8歳になっても話さない子や言葉を理解しない子もいると聞いてかなり不安です。 また最近は、大き音やお友達の鳴き声に耳を塞ぐようになりました。私が歌っている時も塞ぎます。 自閉症を疑いましたが、私やパパに甘えてきたり保育士さんにも甘えています(同い年の子にはあまり関わりに行かない) また、反省点としては生後3ヶ月くらいからずっと英語の動画を見せていました。また、1歳から1年ほど英語と日本語ミックスの保育園に通わせていました。 母と父は日本語です。ただ、住んでいるところは関西で周りは関西弁ですが、私たちは標準語です。 質問としては、この文章だけでいいので見解をお聞きしたいです。また、語彙を増やしたり話すようになるためにできることをお聞きしたいです。
2024/7/5 20:46
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ご質問ありがとうございます。まず、言語聴覚士はことばやコミュニケーションの支援に携わる職種であり、診断等は行うことができないということをご理解いただいたうえで、見解を述べさせていただければと思います。
見解としましては、お子様がことばをどれくらい理解しているのかを知ることが大切かと思われます。ことばは、わかる→言えるという順序で発達します。いろいろな名詞や動詞を知っているか、ことばの中身を知っているかなど、現状の理解度を知ることが大切です。<こちらの言っていることは半分理解しているような、していないような感じ>というのは、もしかしたら、「ことばだけではわからないことがあるけれど、状況のヒントがあるとわかる」のかもしれません。ゴミ箱が近くにある状態で「ごみを捨てて」はわかるけれど、ごみ箱がない状況から探して捨てることは難しいというような感覚です。ことばだけでなく、状況のヒントを頼りにことばを理解しているのかもしれません。
発語の不明瞭さに関しては、お話のキャリアがまだ浅いことから、あごや口周りなどの発達の関与も考えられます。しかしながら、音の並びを捉える“音韻意識”の苦手さがあることも考えられます。4~5歳頃を目安に音韻意識が発達していきますので、正しい音を聞く機会を設けながら、発達を見ていきましょう。
耳ふさぎに関しては、苦手な音があるのか、「嫌」を耳ふさぎで表現しているのか、様々考えらえますが、音への過敏さがあることも考えられるでしょう。
1歳からの保育環境については、ことばを覚える・吸収する大切な時期ではありますが、ご両親とも日本語話者ということですので、それらの環境がことばの発達に与える影響については何とも言えません。
ことばについてできることは、状況のヒントをたっぷりと与えながらことばの理解を深めることでしょうか。くつを見せながら、「お出かけするよ~」と伝えたり、枕を見せながら「寝るよ~」と伝えたり、目で見てわかる状況のヒントが、ことばの理解を支えてくれます。語彙は、突然生まれるのではなく、知っていることばから芋づる式に広がっていきますので、広げるためのサポートがあるといいと思います。応援しております。
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1歳4ヶ月28日の男の子と6ヶ月の女の子のママをしています。 息子について相談です。 1歳半検診を控えまだ意味のある言葉を 一言も話しません。 最近、よく声を出すようになってきたり テレビや私を見て笑いながら声を出すことが増えてきました。 言葉が出るように、親の立場から何かできることはありますでしょうか?
2024/7/5 20:33
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ご質問ありがとうございます。もう、1歳5ヵ月になられたでしょうか。小さいお子さんをお二人育ててらっしゃって、大忙しの日々かと思います。
もうすぐ1歳6ヵ月健診なのですね。成長の様子をたくさん見ていただいてください。ことばに関してですが、1歳で単語、2歳で2語文のような目安はよく見かけますが、それにはしっかりとした過程がありますし、ことばの発達のスピードは個人差が大きいです。単語を話す前に、“ことばを理解する”ことが前に立ちます。必ず、理解してから話し出します。「りんご」と言ったらりんごを見たり、指さしたりするか、ボールを持っている時に「投げる」と言ったらボールを放ることができるか…など、まずは言っていることが分かることが大切なのです。わかることばが増えてくると、今度は言えることばが増えてきます。それまでに大切なことが、たくさん声を出す経験、たくさん笑う経験など、声を出す機能に気付くことです。今まさに、意図的に声を出すことができることが分かり、研究しているところなのかもしれません。
今ご家庭でできることは、わかることばを広げることでしょうか。まず、日常生活でどれくらいことばを理解できているのかを把握し(物の名前や動きのことばなど)、理解をさらに広げていくともが大切です。そして、たくさん笑うことです!1日2~3分大笑いする「笑いタイム」を設け、いないいないばあっ!やくすぐりあそびなど、思わずゲラゲラと笑ってしまう時間があるといいでしょう。理解を広げるとともに、声を意図的に出す機能を更に広げていくことが望ましいかと思います。応援しております。
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年少の男の子なんですが一度間違って覚えた言葉がなかなか直せません。
例えば、叔母のことを名前で教えてたのに祖父とTV電話するときにじいじと電話するよーと言って電話をかけ操作できるのが叔母なので先に叔母が出てきてその後祖父と話すっていうことをしてたら叔母のことをじいじと勘違いしてしまい、勘違いしていると半年前に気づいてから名前も覚えたのにじいじと呼んでしまいます。本当の祖父のことは本物のじいじと言います。
後はDAISOをイオンと言ったり夜ご飯を朝ごはんといったりお友達の名前を間違えて覚えていたりそんなのがちょくちょくあります。直すにはどうしたらいいですか?
言葉が出てきたのが遅く3歳ごろから単語の数が増え4歳の今は日常会話は出来る感じです。