【体験談】発達障害児の勉強問題!我が子が取り組めるようになるまで

ライター:当事者ママ*まき

2024.10.21

我が子が勉強に取り組めるようになるまで

我が子は、小学校に入り勉強に苦手意識を持つようになりました。 学校の勉強は、みんなと同じことをするだけでつまらないと言うようになったのです。 そして、勉強がきっかけで学校も休みがちになっていきました。
せめて家で少しでも勉強してくれたらと思い、「勉強しよう!」と声をかけても、「やりたくない、やらない」と言って全く取り組んでくれず… そんな我が子ですが、今では毎日勉強を続けられるまでに成長しました。 今回は、我が子が勉強に取り組めるようになるまでの過程をお伝えしていきます。

まずは勉強から距離を置く

一度勉強に苦手意識を持ってしまうと、拒否反応が出てしまい、親が何を言ってもやってくれないものです。 そこで、「そんなに嫌ならやらなくていいよ」と、まずは子供の気持ちに寄り添いました。
次に、どうしてそんなにやりたくないのか、なにが嫌だったのかをゆっくりと聞いていきました。 すると、「学校では、授業に集中したいときに周りがうるさくて集中できなかった」や、「先生の話が早くて聞き取れなかった」といった、 学校での困り事が一つの要因だということがわかったのです。
我が子は、勉強を頑張ろうとしていたのに環境が合わなかったのだと知り、家だったら子供に合わせた勉強方法があるかもしれない!と思うようになりました。

通信教育を利用する

学校の教科書やワークはつまらないと言っていた我が子。 そこで、タブレットでできる通信教育だったらどうだろう?と思い、さっそく申し込みをしました。 結果は大当たり! 我が家が申し込んだ通信教育は、勉強をやった分だけポイントがもらえるというシステムで、目に見えて結果がわかる仕組みだったため、子供も目標を立てやすかったのかもしれません。
毎日やることは難しかったのですが、「今日も勉強をやってポイント集めよう!」と言った声掛けを常にしていました。 そして、勉強に取り組むことができたら例え問題の答えが間違っていたとしても、「頑張って取り組めたね!」と、勉強に取り組めたという過程をとにかく褒めます。 こうして毎日根気強く声掛けをしているうちに、少しずつ勉強に対する苦手意識がなくなってきたように感じました。

一回にやるところを決めさせる

勉強が始まると、「今日はどこまで?何時まで?」と必ず聞いてくる我が子。 そこで、「ママにはあなたがどれだけできるのかわからないから、自分でやる範囲を決めてほしい」とお願いをしました。 我が子は、毎日集中できる時間がバラバラで本当に親から見て今日はどれだけできるのかがわからなかったからです。
しかし、この「自分で決める」ということがよかったのか、自分で決めたところは確実に終わらせるようになったのです。 そして、元々算数が得意だった我が子は、自分の得意な教科に自信を持つようになりました。 親から見ても驚くほど計算が早く、今では買い物のときに私よりも早く計算をしてくれてとても助かっています。

YouTubeやゲームでも勉強はできる

勉強は集中力が続かないのに、YouTubeやゲームは何時間でもやっていた我が子。 そこで、普段の様子を見ていると、いつの間にかローマ字や漢字が読めるようになっていたり、チャットが打てるようになっていたりと、驚きの連続でした。
YouTubeは、声を聞きながらテロップを見ることで漢字が読めるようになり、ゲームではお友達とチャットをすることで、文字やローマ字の興味が出たようでした。
ゲームの時間を気にする家庭も多いかと思いますが、子供をよく観察すると、意外なところで自分なりの勉強方法を身に付けている可能性があります。 机に座ってやる勉強以外にも、子供に合ったいろんな勉強方法があると知りました。

まとめ

今回は、我が子が勉強に取り組めるようになるまでの過程についてお話させていただきました。 我が子は、ワーキングメモリーの低さや聴覚過敏などがあるため、勉強は一対一の個別での対応が一番能力を発揮すると実感しています。 発達障害といっても、一人ひとり特性が違うものです。 日頃から子供をよく観察し、子供の得意を学びに繋げられるといいですね。

※この記事は体験談として掲載させていただいております。気になる症状がある方は医療機関への受診をお願いいたします。
※写真はイメージです。

当事者ママ*まき

保育士資格保有。発達障害の子供を育てる2児の母です。毎日明るく楽しくをモットーに子育てしています。


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