【育児日記】水をこぼしたら、拭けばいい コラム詳細|ふぉぴす

【育児日記】水をこぼしたら、拭けばいい

ニッキカキタイ

2025/07/16

5歳の娘が寝静まったあとのこと。

リビングの椅子の背もたれに、娘が書き残した、ある"宣言"を発見した。


あしたわぜぇたっいみずあそびをする

水遊びへの意志強いな。

「目指せ東大合格!」の時に貼るやつだよ。それか金メダル。

娘の寝顔をそっと覗きにいくと、気持ち良さそうに眠り、明日へのパワーを存分に蓄えていた。

ということで、、、、

翌日は娘の宣言通り水遊びが実施された。

ラムネ飲み過ぎだろ

室内で。

外は生憎の雨だった。憎すぎる。

強い意志を持った娘は、外が雨くらいでは当然、水遊びを諦めなかった。

一丁前にラッシュガードを着用し、自作のサマーランドで水遊びスタート!

注ぐ

注ぐ

入る

地味だな。

意外と地味に遊ぶんだなあ、、、

もっとバシャっ!といくのかなと思いきや
サウナ上がって水風呂入る時ばりに、そおっと。

見てるこっちがもどかしくなるくらい、チョロチョロと自分に水を掛ける娘。

"ビシャビシャにされなくてラッキーか"という親の本音と
"ラムネの水全部ぶちまけちゃえよ"という童心がせめぎ合う。

ところで梅はなんなの

その後も娘の静かなるサマーランドはしばらく続いたが、床に敷かれたバスタオルが限界を迎えた辺りで、あえなく閉業となった。

私「水遊び、出来て良かったね」

娘「うん!でも、まだ金魚掬いがあるよ!」


金魚掬い?

続・続・サマーランドあるの?

寝耳に洪水が起きる私をよそに、娘は何やら作業に取り掛かった。

紙皿やセロハンテープ、スポンジなどを手際よく切ったり張ったりしていく。

私が「ハサミ気付けてね」とかわざわざ言わなくても、自分で気を付けながら使いこなす姿に、 改めて娘の成長を感じる。
セロハンテープのギザギザで指を擦ってしまったあの日も、今やもう懐かしい。

そんな思いにビタビタに浸りながらサマーランドの解体をしていると、娘の金魚掬いセットが完成した様子。

「ママ見てー!」と持ってきた金魚掬いセットは、大好きなお花と猫の紙皿を活かした、なんとも娘らしい作品だった。
これ水に浸すの心苦しいな。

タコ、カツオ、マグロ、サケ、イカ、イカの赤ちゃん だって。

さっそく、魚介掬いスタート!!!

まずは娘が挑戦。

のんきな魚介

耳!

猫の掬うやつがデカすぎて難航。

途中で耳が激便利なことに気が付き、次々と耳で掬いあげていく。

人生は時に、ずる賢さも必要だ。

続いて私の番。

目指せ東大!の気合い

破けたからなんだってんだ

でぃやーー!!!

フチ

耳の代わりに、フチで全てを掬い上げた。

その後も全て破けるまで掬い続けた。

最初こそ地味に遊んでいたけど、最終的にはバスタオル2枚、普通タオル4枚が水浸し。
そしてその辺の至る所に水が…

改めて部屋を見回し、絶望する。

ビショビショだよ、、、

てゆうかさっきからずっと、家の中ビショビショだよね。

…どうすんのさこれ。

分かり切っていたとはいえ現実に打ちのめされる。

全然起き上がってこない、私の眠れる童心を叩き起こす。


すると、シンプルな答えが返ってきた。

拭けばいいじゃん。

水をこぼしたら、拭けばいいじゃん。

私は水がごぼれることごときに、いつの間にこんなにも過敏になってしまったんだろう。

"水がこぼれたら拭けばいい"それ以下でも以上でもなく、たったそれだけのことなのに。

そんなことより大事なのは、娘が自分で宣言したことを、自分で実行してみたことだ。

興味あることに目標を掲げ、自力で頑張ったことだ。


この日、娘の中の興味や挑戦の芽がまた少し成長したはず。

そう思えば、水くらいどうってことない。

拭けばいいんだから、拭けば。

そう自分に言い聞かせながら、白目むきつつ床を拭く。

娘に向け、"つぎわぜぇたっいにそとでみずあそびをする"と宣言をした。

掬いこぼされてたカツオくん

ニッキカキタイ

経歴:普段noteに生息し、子育てや日々の出来事について発信しています。 私のくだらねぇ日常より、愛を込めて。

ニッキカキタイさんの他の記事はコチラ

もっと見る

関連コラムのご紹介

もっと見る

戻る