
- 3歳
喃語を話す時期は、とても貴重で、愛くるしい時期ですね。しかし、「いつ話すのかな」と不安になっておられるのですね。ほとんどの育児書では、初語=1歳頃とはあるものの、ことばは非常に個人差が大きいのが特徴です。ですが、質問者様が聞いておられるのは、そういうことではなく、発語について、発語を促す方法に関する質問であるとお見受けします。
発語を促す方法の前に、まずは「発語とはなにか」を知るのはいかがでしょうか。ことばを話すということは、「ことばを理解する力」「コミュニケーションに対する意欲」の上に成り立っています。この2つの力が充実して、ようやくことばを話すことができます。「ことばを理解する」とは、単語を知っているだけでなく、そのものの色や形、におい、触った感じ、用途など、深くまで知っていることが、「ことばがわかる」状態であると捉えています。また、コミュニケーションにおいては、他者との関わりを楽しむことができているか、他者の視線がどこに向いているのかがわかる、相手に伝えたいと思っているのか・・・など、ことばを獲得するため、つかうための土台となります。この2つの土台(理解・コミュニケーション)が整うことで、発語へと繋がっていきます。質問者様のお話から、お子様の現在の状況までは読み取れませんでしたので、発語にいたるまでのプロセスについて説明させていただきました。まずは、「ことばがわかる」こと、「わかることばが増える」ということが大切なのです。
発語を促す関わりとしては、私が気を付けていることは、「たくさん話しかける」よりも、「たくさんの見てわかる手がかりの中に、ことばを1つ~2つ伝える」ということです。たとえば、上着を羽織ったり、靴を履く動作を示したりしながら、「お外、行くよ~!」のように、お子さんが見てわかる状況とことばをマッチングさせます。ことばは、誰かが勝手に名付けたラベル的存在です。お子さんが見ているタイミングでことばを添えてあげたり、お子さんが理解している状況とことばをくっつけたりする必要があります。「それは発語ではなく、理解じゃないか!」と思われがちですが、まずはその作業を日常的に、自然に行っていくことが大切です。お子様は、お歌や手遊び、ダンスはお好きでしょうか?手遊びやダンスを真似ることも、「相手の話し方を見て真似る」ことの基礎となります。
私も長女の時はなかなか言葉がでず悩みました。
とにかくめちゃくちゃ話しかけたし、口元を見せながゆっくり話したりしてました!
自閉症スペクトラムと発達遅延症の診断があり今支援級に通っています。親として1番気になっているのが言語の遅れです。身体的な障害がなく見た目では分からないので理解されにくく本人もさほど気にしていないのがネックです。年齢的にも周りの子が多感になる時期に入る為トラブル予防の為に言葉でルールを伝えますがいまいち理解できていない様で少しトラブルが最近増えてきてます。病院に相談していますが本人に言葉を習得しようという意思が強くならない限りこちらからアクション(療育)をしても入らないと言われてどうしていいのか分からず困っています。放デイも何ヶ所か行かせましたが言葉のトラブルがありあいません。将来の為の不安の気持ちから熱が入ってしまい怒りすぎてしまいます。障害がグレーでどうしてあげたらいいのか悩んでいます。
2024/3/16 20:43
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お子様のことばの遅れを心配なさっているのですね。「不安の気持ちから熱が入ってしまう」「怒りすぎてしまう」質問者様のお気持ちもわかります。怒っても意味がないことは頭でわかっていても、ついつい言いすぎてしまうものです。怒った後に、怒りすぎてしまったことを反省する「反省会」も、辛いものがあります。しかしながら、ことばで怒っても、お子様には届いていないかもしれません。なぜ怒られているのかがわからない、何を注意されているのか分からないという状況かもしれません。「教えてあげる」というスタンスに、少しずつシフトしてければいいのだと思います。
質問文にありました「本人に言葉を習得しようという意思が強くならない限り・・・」確かにそうとも言えますが、それをずっと待っているのでしょうか?それはいつ来るのか・・・、見通しが持てないのは、子どもはもちろん大人も苦手です。まずは、「ことばを聞くこと」「聞いて理解すること」が楽しい・うれしいことあるということを共有しましょう。そのように仕向けるのです。おやつのときに、「…今日は○○だよ~」と小声で伝えてみたり、お出かけの時に「今日は△△に行くよ~」を身振りで伝えてみたりと、相手のことばや意図を「知りたくなる!」状況を、ストレスにならない程度に作ってみてはいかがでしょうか。
周りが多感になる時期…はさておき、一番はお子様が抱えている困りごとについてです。もしかしたら、お子様はことばで話すこと以外にも、ことばを理解すること、コミュニケーションの全般的な苦手があるのではないでしょうか。状況という手がかりがあればことばを理解できるかもしれませんが、ことばだけの指示や説明では理解が難しかったり、長い文になると理解が難しくなってしまったりするのかもしれません。また、相手の気持ちや行動・ことばの意図をくみ取ることに苦手さもあるのかもしれません。大切なことを伝える際には、事前に大事なことを話すことを伝え、写真や絵、状況など見てわかる情報をフルに使いながら伝えてあげるといいでしょう。しかし、お子様にとってどのような手がかりが有効なのかはわかりかねます。医療機関などで、心理検査は定期的に実施しておりますでしょうか?その結果をもとに、お子様にあった支援や伝え方を捉えていくといいでしょう。
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2歳から発達支援に週に1回通園しているが、発音のさ行がなかなか言えない、たまに何を言っているのか分からない時あり、どうすればいいでしょうか?
2024/3/13 12:56
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2歳から発達支援に通園していらっしゃるのですね。早くから、お子さんの発達のサポートができる場所と繋がることができるのは、保護者様の理解や行動があってこそだと思います。お子様にとって、発達支援の事業所が安心できる場所であるといいですね。
サ行音が言えない状況なのですね。可愛らしい反面、「いつ言えるようになるのか・・・」と不安になってしまいますね。「サ行音が言えない」という状況も様々で、【さかな】が「あかな」や「ちゃかな」、「たかな」になること、または日本語では言い表せない音に歪んでしまうなど、様々な誤りがあります。発音の完成には個人差があり、指標は様々であるものの、おおよそ5~6歳頃に正しく発音することができるようになります。サ行音は、発音の方法(構音方法)が繊細で、細かな動きが必要となります。そのため、完成に時間がかかるのです。そのため、自然な獲得が見込める状況であれば、「もう少し様子を見ましょう」となることが多いです。自然な獲得が難しい誤りであれば、訓練の対象となり得ますので、言語聴覚士のいる機関に相談してみるといいと思います。
しかしながら、「様子を見る」とは、何を・どのようにみるのか…。なかなか、丁寧な説明が受けられないことが多いです。様子を見るというより、「お子様の発音の発達にとって、より良い関わりをしていく」が正しい気がします。
① 正しい発音を聞く機会を増やしましょう
「さ・か・な」のように区切って聞かせる必要はなく、「さかな」のように、正しいサ行音を、自然な速さで、自然なアクセント・イントネーションで聞かせましょう。
② 言い直しは避けましょう
発音の誤りがあるということは、発音の方法そのものを誤って習得しており、言い直しをさせても、正しく発音することができません。言い直しはさせず、話す意欲を優先し、さりげなく正しい発音を耳に入れましょう。
最後に、今現在通園している事業所は、言語聴覚士が在籍している事業所でしょうか。福祉の事業所であれば、支援員と発音について相談し、個別支援計画書に発音に関する計画が組み込まれていれば、現在通園している事業所でも発音の訓練ができるのだと思います。まず、その事業所が発音の指導を行うことができる体制であるのかをまず確認することが大切です。発音の訓練をするためには、ことばの発達の状況を確認したり、耳の聞こえの検査や口の中・歯列などの異常の有無を確認したり、発音の検査をしたりと時間を要します。必要であれば、一度言語聴覚士が在籍している機関に相談してみるものいいでしょう。
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1歳8ヶ月、難語ばかりです、、、
沢山話しかけたりするんですが、
なかなか発語がでません。
どうやって発語を促してますか?