【体験談】普通級?支援級?発達障害児の就学問題

ライター:当事者ママ*まき

2024.07.01

発達障害を持つ子供が就学をする際、「普通級でやっていけるかな?」「支援級のほうがいいのかな?」と悩むご家庭も多いと思います。今回は、我が家が小学校に入学するまでの流れについてお話させていただきます。

就学相談説明会に参加する

年長さんになると発達が気になる子供や支援が必要な子供のいる家庭に対して、各市町村で就学相談説明会が行われています。我が家は、子供が通っている保育園から手紙をもらい、この説明会があることを知りました。この頃、我が子はまだ発達障害と診断されていない時期でしたが、苦手なことや心配なことがあったため説明会に参加することにしました。

就学相談説明会では、各学校の支援級の配置状況や支援学校の取り組みなど、おおまかな支援の内容を教えていただきました。我が家は初めての就学ということもあり、わからないことも多かったため、この説明会に参加して本当によかったです。しかし、この頃は子供が年長になって間もない時期でもあり、実際に就学や支援級に通うというイメージが持てず、まだ具体的には考えられていない状況でした。

個別の就学相談に申し込む

全体での説明会に参加した後、もう少し詳しく話を聞きたいと思い個別での就学相談に申し込みをしました。個別での就学相談は、市の教育センターで担当の方と一対一で面談をするようなものでした。そこでは、子供の特性や苦手なこと、就学にあたり心配なことなど、ゆっくり一時間かけて相談に乗っていただきました。実際に言葉にして伝えることによって、心配なことや不安なことがより明確になったような気がします。そして、教育センターの方からの助言もあり、支援級を視野に入れ始めました。

実際に支援級の見学に行く

個別での就学相談の際に、小学校の支援級の見学ができることを教えていただき、見学会に参加をしました。当日は親のみで参加されている家庭もありましたが、我が家は実際に目で見て雰囲気を感じて欲しかったので、子供と一緒に参加をしました。実際に見学することによって、より具体的に就学に向けて考えることができたのでとてもよかったです。支援級は少人数だったこともあり、落ち着いた雰囲気でひとりひとりに合わせた指導をしてくださっているのが魅力的でした。その反面、集団で遊ぶことが好きな我が子には少し物足りないのかもしれないと思い、まだまだ決断できずにいました。

支援級ではなく、普通級の選択を

支援級の見学後、子供の意見を聞きつつ何度も家族で話し合いをしました。小学校は幼稚園や保育園とは違い、授業を聞く力や集団行動をする力などが求められるため、発達障害児にとってひとつの大きな挑戦になると思ったからです。そして、我が家は支援級ではなく、普通級という選択をしました。実際に決め手となったのは、子供自身の心の成長です。最初に参加した就学相談説明会から支援級の見学まで期間が空いたのですが、その間に子供の癇癪や問題行動が減っていることに気が付いたのです。この成長なら、友達が大好きな我が子のために普通級にいれてあげたいと思うようになりました。

まとめ

今回は、我が家が小学校に入学するまでのエピソードについてお話させていただきました。普通級も支援級もそれぞれの良さがあり、実際に見学に行ったことでより具体的に就学にむけてのイメージができたのでとてもよかったです。我が家は普通級という選択をしましたが、子供の特性を理解した上で、子供が自分らしく居られる環境を親がしっかりと見極めることが大切ではないかと思います。そのためには、事前にしっかりと情報収集をし、ゆっくりと就学にむけて準備していけるといいですね。

※この記事は体験談として掲載させていただいております。気になる症状がある方は医療機関への受診をお願いいたします。
※写真はイメージです。

当事者ママ*まき

保育士資格保有。発達障害の子供を育てる2児の母です。毎日明るく楽しくをモットーに子育てしています。


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