【現役保育士が答える】保育園や幼稚園選びでチェックしたい事・子どもの特性の伝え方

ライター:保育士*ひよこ先生

2024.07.22

発達特性を持つ幼児の保護者にとって、保育園や幼稚園選びは非常に重要な決断です。今回は、子どもが安心して通える環境を見つけるために、どのような点に注意すべきか、そして子どもの特性をどのように伝えるべきかについて解説します。

保育園や幼稚園選びをする時のチェックしたいこと

保育園や幼稚園の基本情報を確認

まず、保育園や幼稚園の基本情報を調べることが大切です。施設の方針や教育理念を理解することで、子どもに合った園を選びやすくなります。

*教育方針や理念

各保育園や幼稚園にはそれぞれの教育方針や理念があります。例えば、自然とのふれあいを大切にする園や、モンテッソーリ教育を取り入れている園などがあります。これらの方針が子どもの特性に合っているかを確認しましょう。

定員とスタッフの数

園の定員やスタッフの数も重要なポイントです。特に発達特性を持つ子どもには、スタッフが十分に対応できる環境が求められます。スタッフの人数が多いほど、個別の支援が受けやすくなります。

*環境と設備のチェックポイント

次に、園の環境や設備を確認します。子どもが安心して過ごせるかどうか、具体的なチェックポイントを見ていきましょう。

*安全性

園内の安全性は最も重要です。遊具や施設が安全に使用できる状態かどうか、避難訓練が定期的に行われているかを確認しましょう。また、保護者が安心して子どもを預けられるように、門や保育棟、保育室の出入り口のセキュリティ対策も重要です。

*静かな場所とリラックススペース

発達特性を持つ子どもは、騒音や過度な刺激に敏感なことがあります。園内に静かな場所やリラックスできるスペースがあるかを確認することで、子どもが安心して過ごせる環境かどうかを見極めましょう。 発達特性を持つ子どもは、騒音や過度な刺激に敏感なことがあります。園内に静かな場所やリラックスできるスペースがあるかを確認することで、子どもが安心して過ごせる環境かどうかを見極めましょう。

*遊びや活動の多様性

子どもが興味を持ち、楽しめる遊びや活動が多いかどうかも大切です。多様な遊びや活動が用意されていることで、子どもの興味や特性に合った時間を過ごすことができます。

*スタッフとのコミュニケーション

保育園や幼稚園のスタッフとの良好なコミュニケーションは、子どもが安心して過ごすために欠かせません。スタッフの対応やコミュニケーションの取り方をチェックしましょう。

*見学時の対応

園を見学する際に、スタッフがどのように対応してくれるかを観察しましょう。親切で丁寧な対応をしてくれるスタッフは、子どもに対してもきめ細やかなケアをしてくれる可能性が高いです。

*定期的な連絡と報告

スタッフが保護者に対して定期的に子どもの様子を報告してくれるかどうかも重要です。連絡帳や面談など、日々のコミュニケーション手段が整っている園を選ぶと安心です。

子どもの特性を理解する

子どもにはそれぞれ個性や特性があります。発達特性を持つ子どもに対しては、特にその特性を理解し、適切なサポートをすることが重要です。例えば、感覚過敏や感覚鈍麻がある場合、音や光に対する反応が他の園児と異なることがあります。このような特性を理解し、子どもが安心して過ごせる環境を整えることが大切です。

また、コミュニケーションの方法も子どもによって異なります。言葉でのコミュニケーションが難しい場合、ジェスチャーや絵カードを使ったコミュニケーション方法を取り入れることが有効です。子どもの特性を理解し、それに応じた対応をすることで、子どもが安心して成長できる環境を整えることができます。

子どもの特性の伝え方

最後に、子どもの特性をどのように園に伝えるかについて考えましょう。適切に伝えることで、子どもが最適な支援を受けられるようになります。

・具体的なエピソードを共有
子どもの特性や支援が必要な場面について、具体的なエピソードを共有することが大切です。例えば、どのような場面で困難を感じやすいか、どのような対応が有効だったかなどを伝えると、スタッフがより具体的なサポートをしやすくなります。

・定期的な情報交換
入園後も定期的に情報交換を行い、子どもの成長や変化に合わせたサポートをしてもらえるようにしましょう。保護者とスタッフの間で信頼関係を築くことが大切です。

まとめ

発達特性を持つ子どもの保護者が保育園や幼稚園を選ぶ際には、教育方針や理念、安全性、スタッフの対応など、多くのポイントに注意することが重要です。また、子どもの特性を具体的に伝え、適切な支援を受けられるようにすることも大切です。これらのポイントを押さえて、子どもが安心して成長できる環境を見つけましょう。

ひよこ先生

経歴:保育士 18年目

保育士経験18年。すでに成人した3人の娘の母です。


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