【どうしたらいい?】園の先生から子どもの発達を指摘されたら…

ライター:保育士*ひよこ先生

2024.05.31

保育園や幼稚園に通い始めると、親として新たな発見や喜びがあります。しかし同時に、不安や心配事も出てくることでしょう。我が子が問題なく育っているかという事については心配する保護者も多いです。そんな中、保育園の先生から子供の発達について指摘されると、その言葉に驚き、心に深く刺さることでしょう。そのような状況に直面したとき、どのように対処すべきか保育士の立場からお話していきます。

発達の指摘

子供の成長や行動に何らかの特徴や遅れが見られる場合、保育園の先生はその子のより良い支援と成長のため、保護者にその内容を伝え共有します。先生は、子供たちを日々観察し、その発達を評価する専門的な知識を持っています。そのため、先生の指摘は、親が子供の発達について理解を深め、適切な支援を提供するための重要な情報源となります。保育園(幼児期)での指摘の内容は次のようなものがあります。


・言語発達の遅れ

・運動発達の遅れ

・社会性の遅れ

・こだわりや行動に特徴がある

・注意散漫、衝動的、落ち着きがない

・特定の感覚刺激に対して過敏または鈍感


これらの特性や遅れは、個々の子供の発達により異なります。また、これらの特性が見られる場合でも、それが必ずしも問題であるとは限りません。

指摘を受けた後のステップ

まず、落ち着いて冷静でいることを心掛けましょう。情報を正しく理解し、適切な行動をとることができます。次に、具体的な事例や観察結果を先生から詳しく聞きましょう。これにより、子供の行動や発達の特徴についての理解を深めることができます。そして必要であれば、専門家に相談し、さらに詳しい評価や診断を受けることもできます。そうすることで子どもの発達についてのより詳細な情報を得ることができ、適切な支援を検討することができます。

親御さん自身のメンタルのケア

我が子の発達について指摘を受けたとき、親は様々な感情が湧き上がることでしょう。驚き、不安、怒り、悲しみ、混乱など、さまざまな感情を経験するかもしれません。しかし、自分の感情を理解し冷静になることで、子供は変わらず安心して親の元で過ごすことができます。感情的になるのは自然な反応であり、それ自体が悪いものではありません。重要なのは、そういった自分の感情を認識し、それが子供への支援に影響しないようにすることです。

1人で抱えず、受けれるサポートに頼る

地域の保健センターや専門的な支援機関など、子供の発達を支援するためのサポートする制度や施設は数多く存在します。これらを活用することで、子供の成長を適切にサポートすることができ、メリットもたくさんあります。

*子どもに合わせた支援*

子供の発達の特性やニーズに合わせた個別化された支援が可能となります。これにより、子供一人ひとりが自分自身を理解し、自信を持つことができるようになります。

*専門的な知識と経験に基づいた支援*

児童発達支援施設で受ける事ができる療育支援は、子供の発達に関する専門的な知識と経験を持つ専門家によって提供されています。これにより、親御さん自身もわが子についての理解を深め、適切な対応をすることができます。

*早期発見と早期介入*

子どもの発達について専門機関を利用することで、発達の遅れや特性を早期に発見し、子ども自身が抱えている困り事に気づくことができます。早い段階からの適切な支援を行うことが可能となります。これにより、子供の成長と発達を伸ばし、自己肯定感の低下による二次障害を防ぐことができます。

*親御さんのメンタルケア*

サポートを利用することで、子供の発達に関する不安や困り事を専門家と共有・相談することでアドバイスを得ることができます。子どもの療育だけでなく、親御さん自身のストレスや不安を軽減し、メンタルケアにつながります。

*社会との繋がりと情報収集*

サポートを通じて、同じような経験を持つ他の保護者の方や専門家とのネットワークを築くことができます。これにより、保護者同士が気兼ねなく話せたり、地域の情報収集することができ将来に役立ちます。

まとめ

子供の発達は一人ひとり異なり、その道のりは必ずしも順風満帆ではないかもしれません。しかし、発達特性を持つ子供たちも、適切な支援と理解があれば、十分に成長し、社会に貢献することができます。親として大切なのは、子供を正しく理解し、受け入れ、支援することです。それが子供の自信と自己肯定感を育てることにつながります。

ひよこ先生

経歴:保育士 18年目

保育士経験18年。すでに成人した3人の娘の母です。


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